ユニフォームプリントは、使用するシーン(店舗・作業現場・スポーツなど)や作成枚数、デザインの複雑さによって、選ぶべき「ウェア」「プリント位置」「加工方法」が異なります。
なんとなくで選んでしまうと、「思ったような仕上がりにならなかった」「追加発注でコストが高くついた」といった失敗につながることも少なくありません。
そこで本記事では、創業50年の印刷のプロが、ユニフォームにプリントできる内容や位置、主な加工方法の選び方、持ち込み時の注意点、費用・納期、注文の流れまで分かりやすく解説します。
オリジナルユニフォームを作りたい方は、ぜひ参考にしてください。
- 会社や店舗、チーム用のオリジナルユニフォームを作りたい
- ロゴや社名、名前、背番号に合ったプリント方法を知りたい
- 持ち込みのユニフォームにプリントできるか確認したい
- 小ロットや複数枚で制作する際の費用・納期の考え方を知りたい
- ユニフォームプリントで失敗しないための注意点を知りたい
ユニフォームプリントでできること
ユニフォームプリントとは、ウェアにロゴや文字、デザインを印刷して、オリジナルのユニフォームに仕立てる方法です。
Tシャツからエプロンまで幅広いウェアに対応でき、社名や背番号、写真を使ったデザインまで表現できます。
まずは、「どのようなウェアに」「何を」「どこへ」プリントできるのかを確認しておきましょう。
プリントできるユニフォーム・ウェアの種類

プリントできるウェアは、Tシャツ、ポロシャツ、シャツ、パーカー、ブルゾン、スポーツウェア、作業着、エプロンなど多岐にわたります。
ただし、最適なウェアは用途によって異なり、着用する場所や季節、動きやすさ、洗濯頻度などを考えながら選ぶことが大切です。
たとえば、店舗で日常的に着用するなら清潔感や洗濯のしやすさ、スポーツ用途なら動きやすさや速乾性が重視されます。
用途別:おすすめのウェアと重視したいポイント
| 用途 | ウェア例 | 重視したいポイント |
| 企業・オフィス | ポロシャツ、シャツ、ブルゾン | 統一感、ロゴの見え方 |
| 店舗・接客 | ポロシャツ、Tシャツ、エプロン | 清潔感、洗濯しやすさ |
| スポーツ | ドライTシャツ、ゲームウェア等 | 動きやすさ、通気性、速乾性 |
| イベント | Tシャツ、ブルゾン | 視認性、納期、コスト |
| 作業現場 | 作業着、ジャケット | 耐久性、機能性 |
用途別の詳しい情報は、次の記事もあわせてご覧ください。

ロゴ・社名・名前・背番号などをプリントできる

プリントできる内容は自由度が高く、会社名、店舗名、チーム名、ロゴマークなどはもちろん、「STAFF」といった役割表記から、個人名、背番号まで多種多様です。
単色でのプリントのほか、写真やイラストを用いたフルカラーデザインのプリントも可能です。
スポーツユニフォームのように、全員共通のロゴを入れたうえで、個人名や背番号だけを1着ずつ変えることもできます。ただし、このような個別加工は、加工方法や料金が通常のプリントと変わる場合があります。あらかじめ「共通部分」と「個別部分」を分けて考えておくと、相談や見積もりがスムーズです。
胸・背中・袖など目的に合わせて配置できる

プリントを配置する位置によっても、ユニフォームの印象や周囲からの見え方は変わります。
たとえば、お客様と対面接客をする機会が多い店舗スタッフであれば、左胸に店舗ロゴを入れると自然に目に入ります。一方、イベント会場などでスタッフの存在を遠くからでも目立たせたい場合は、背中に大きくプリントするのが効果的です。
用途やデザインの内容に合わせて、最適な位置を選びましょう。
| 位置 | 主な用途例 |
| 左胸 | 会社名、店舗名、ロゴ |
| 前面 | メインロゴ、デザイン |
| 背中 | 会社名、チーム名、STAFF |
| 袖 | ロゴ、スポンサー名、ワンポイント |
| 背面上部 | 個人名、チーム名 |
| 背面中央 | 背番号、大きなロゴ |
ユニフォームプリントの主な方法と選び方

ユニフォームにデザインをプリントする加工方法には、いくつかの種類があります。
それぞれに得意なデザインや枚数、素材があるため、目的に合わせて選ぶことが仕上がりと費用の両面で重要です。
| 方法 | 向いているケース | 特徴 |
| DTFプリント | 小ロット、フルカラー | 写真や多色デザインにも対応しやすい |
| シルクスクリーン印刷 | 同じデザインを多数制作 | 数量が多い場合に向きやすい |
| カッティング転写 | 名前・背番号など | 個別加工にも対応しやすい |
| 昇華転写 | 淡色ポリエステル系ウェア等 | 生地になじみやすい |
| 刺繍 | ロゴ、社名、ネーム | 立体感、高級感を出しやすい |
各加工方法の詳しい仕組みについては、関連記事で詳しく紹介しています。


ここからは、実際に加工方法を選ぶ際の3つの基準について詳しく解説します。
デザインに合わせて選ぶ
写真やフルカラーのイラスト、グラデーションを含むデザインであれば、DTFプリントや昇華転写のような多色表現に対応しやすい方法が候補になります。
一方、同じ単色ロゴを多数のユニフォームへ入れる場合には、シルクスクリーン印刷が適することもあります。
個人名や背番号のように1着ずつ内容を変える場合には、個別加工に対応しやすい方法を検討します。
また、会社ロゴなどで色の再現性が重要な場合には、データ上の色だけで判断せず、実際の生地色との組み合わせも考慮しましょう。濃色のウェアと淡色のウェアでは、同じデザインでも見え方が変わるため注意が必要です。
枚数に合わせて選ぶ
1枚あるいは小ロットでの制作や、名前・番号を1着ずつ変えるケースは、DTFプリントなど、製版を必要としない加工方法が候補になります。 ポリエステル系のウェアでは、素材や生地色によって昇華転写を選べる場合もあります。
いずれも、製版不要で初期費用(版代)がかからないぶん、コストを抑えられます。
一方で、イベントなどで同じデザインのユニフォームを多数制作する場合は、シルクスクリーン印刷が選択肢にあがります。
シルクスクリーン印刷は、デザインごとに版を作成して印刷しますが、一度版を作ってしまえば1枚あたりのプリント代が安くなり、制作枚数が多いほどコストメリットが出せます。
素材や使用環境に合わせて選ぶ
一般的なウェアには綿やポリエステル、それらを組み合わせた混紡素材などが使われています。また、ブルゾンや作業着にはナイロン系素材や、撥水・防水などの表面加工が施されている場合もあります。
表面加工があるウェアではプリントが定着しにくいことがあり、熱に弱い素材では高温を使う加工が適さないケースもあり注意が必要です。
さらに、洗濯の頻度、摩擦の多さ、屋外での使用の有無も考慮しましょう。
毎日洗濯する店舗ウェア、汗や摩擦の多いスポーツウェア、屋外で使用する作業着では、求められる耐久性が異なります。
プリントの剥がれにくさや摩擦への強さといった「耐久性」も大切な判断基準です。
ユニフォームの素材や枚数、入れたいデザインによって、適したプリント方法は異なります。
「この素材にプリントできる?」「ロゴをきれいに再現したい」など、方法選びに迷った場合はお気軽にご相談ください。
持ち込みのユニフォームにもプリントできる?

「すでに購入してある自社の制服にロゴだけを入れたい」「お気に入りの市販ウェアをチームのユニフォームにしたい」といったご要望から、ウェアを持ち込んでの印刷をご希望されるケースも多いです。
弊社では、お客様がご用意されたユニフォームへのプリント加工も承っております。
ただし、すべてのウェアに必ず加工できるわけではなく、素材や表面加工、形状、プリントしたい位置などによって異なります。
- 生地の素材
- 表面の特殊加工(撥水・防汚など)の有無
- 縫い目やファスナー、ポケット、ボタンなどの凹凸
- 高温のプレス機に耐えられる耐熱性があるか
また、高価な一点物のウェアやブランド品など、万が一の失敗が許されないものについては、対応をお断りする場合もあります。
持ち込みプリントについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

弊社制作事例はこちら
素材やウェアの仕様によって、プリントの可否や適した加工方法は異なります。
持ち込み予定のユニフォームがある場合は、素材や写真、数量などをお知らせいただければ確認いたします。
ユニフォームプリントで失敗しないためのポイント

ユニフォームは一度作って終わりではなく、長期間使用したり、後から追加注文したりすることも多いアイテムです。
そのため、プリントの仕上がりだけでなく、実際の運用まで考えて仕様を決めることが失敗を防ぐポイントになります。
使用環境や用途まで印刷会社に伝える
使用環境や用途は、素材や印刷方法選びに影響を及ぼします。
毎日着用・洗濯する業務用ユニフォームでは、洗濯頻度やお手入れ方法まで考慮して加工方法を選ぶ必要があります。また、屋外での作業が多い場合は紫外線による色あせへの強さも重要です。
最適な提案を受けられるよう、「どのような環境で、どのくらいの頻度で着用し、どのようにお手入れをするのか」といった使用環境まで事前に印刷会社へしっかりと伝えましょう。
着用した状態でプリント位置やサイズを確認する
プリント位置やサイズは、平らに置いた状態では問題なく見えても、着用すると印象が変わることがあります。
特に注意したいのが、ポケットや縫い目、ファスナーなどとの位置関係です。着用時に生地が曲がったり、デザインの一部が隠れたりする場合があるため、なるべく避けて配置するようにしましょう。
また、エプロンやベストなどを重ねて着る場合には、下に着るウェアのプリント位置が隠れないかも確認しておきましょう。
遠くから見せたいSTAFF表記や背番号はある程度大きく、胸元の会社ロゴなどは全体とのバランスを考えて配置することも大切です。
ウェアのサイズ展開を確認する
複数人分のユニフォームを作る場合は、プリントだけでなくウェアのサイズ展開も確認しておきましょう。
同じ「Mサイズ」でも、商品によって着丈や身幅が異なる場合があります。男女兼用とレディース向けではシルエットやサイズ感も異なるため、人数が多い場合ほど事前のサイズ確認が重要です。
また、同じサイズのプリントをすべてのウェアに入れると、小さいウェアでは大きく、大きいウェアでは小さく見えることがあります。
必要に応じてサイズサンプルや寸法表を確認し、ユニフォームとプリントのバランスを考えておくと、完成後のイメージ違いを防ぎやすくなります。
追加発注や洗い替えまで考えておく
企業や店舗、チームのユニフォームでは、後から追加注文が必要になるケースも少なくありません。
- スタッフの増員
- メンバー変更
- サイズ変更
- 汚れや破損による買い替え
- 洗い替えの追加
長く使用する予定であれば、初回制作時に以下も考慮に入れておくと安心です。
- 同じ品番のウェアを継続して調達できるか
- 後から数枚追加できるか/割高にならないか
- 同じ加工仕様で再注文できるか
- 版の保存期間はどうなっているか(製版ありの場合)
ユニフォームプリントの費用・納期と注文から納品までの流れ
実際にオリジナルユニフォームを注文する際、費用がどのように決まり、どのような手順で手元に届くのかを解説します。
ユニフォームプリントの費用は何で決まる?

ユニフォームプリントの費用は、基本的に「ウェアの本体代」+「プリント加工費」+「必要に応じて発生する版代等」で決まります。
一律で「1枚〇〇円」と言い切れないのは、以下の表のように様々な要素が組み合わさって最終的な金額が決まるためです。
名前や背番号などの個別加工を追加した場合も、追加の作業費が発生します。
| 項目 | 料金に影響するポイント | 備考 |
| ウェア | 種類、素材、ブランド | Tシャツかアウターかなど、ウェアの種類によって費用は異なる。 |
| 枚数 | 少量か大量か | 1枚当たりの単価が異なる。 |
| 加工方法 | DTFプリント、昇華転写、刺繍など | 印刷方法(製版の有無等)によっても基本料金が異なる。 |
| プリント箇所 | 胸のみ、胸+背中など | 印刷する箇所が増えるごとに費用が上がるのが一般的。 |
| デザイン | 色数、サイズ、複雑さ | 単色かフルカラーか、デザインの細かさなど。 |
| 個別加工 | 名前・背番号の有無 | 1着ずつ異なる内容をプリントするのは別途費用。 |
希望する予算が決まっている場合は、予算と必要枚数を先に伝えたうえで、加工方法を相談する方法もあります。
納期を左右するポイント

納期も一律ではなく、主に以下のような点で決まります。
- 制作枚数
- 加工方法
- デザインデータの確認・修正にかかる時間
- 印刷機器の稼働状況
- 繁忙期
また、名前や背番号を1着ずつ変える場合には、それぞれの内容を確認する工程も必要です。入稿データに不備があれば、確認や修正のやり取りに時間がかかることもあります。
イベント開催日や店舗のオープン日、試合日など、使用する日が決まっている場合は、余裕を持って相談しましょう。
注文から納品までの流れ

注文から納品までは、一般的に次のような流れで進みます。
どのような場面で使用するのか、どのウェアを何枚作るのかを整理します。
ロゴや社名、名前、背番号など、入れたい内容と位置を決めます。
ウェア、枚数、加工内容などをもとに費用を算出し、納期とともにご提示します。
デザインデータに不備がないかを確認し入稿します。
テスト印刷を行い、色やインクの定着など仕上がりをご確認いただきます。
内容が確定したら、必要枚数を制作します。
検品作業を経て、ご納品となります。弊社の場合は、郵送あるいは引き取り(埼玉県草加市・川口市)をお選びいただけます。
ユニフォームプリントのよくある質問

オリジナルユニフォーム制作において、お客様からよくお寄せいただく疑問にお答えします。
名前や背番号を1着ずつ変えられますか?
はい、名前や背番号などを1着ずつ変更できる加工方法もあります。
たとえば、チームロゴは全員共通にし、背番号と個人名だけを変更するといった制作も可能です。ただし、同一デザインをまとめて加工する場合とは料金や制作工程が異なる場合があります。
ご注文の際に、お名前や番号をまとめたリスト(Excel等)をご提出いただき、データと間違いがないかを確認しながら制作を進めます。
写真やフルカラーのデザインもプリントできますか?
はい、写真やフルカラーのデザインもプリントできます。
DTFプリントや昇華転写等、フルカラーやグラデーションに対応しやすい加工方法がありますが、素材やデザインによって仕上がりが異なるため、事前に確認しておくと安心です。
特に、色の再現性を重視するロゴや写真を使用する場合には注意しましょう。
弊社で実際に印刷した事例は以下のページでご確認いただけます。デザインや仕上がりのイメージとしてご活用下さい。
プリントしたユニフォームは洗濯できますか?
はい、基本的にご家庭の洗濯機で洗えますが、加工方法やウェアの素材によって注意点が異なります。
以下の基本的なケアを行いつつ、ウェア本体の洗濯表示や印刷会社の案内に従いましょう。
- 高温乾燥は避ける
- ネットに入れる
- プリント面への直接アイロンを避け当て布をする
- 裏返しにしてプリント面を守る
デザインデータがなくても依頼できますか?
デザインデータがなくても相談できる場合があります。
会社や店舗のロゴ画像、手書きのラフ、使用したい写真などから制作について相談できるケースもありますが、対応範囲や別途データ作成費が必要かどうかはサービスによって異なります。
Illustratorなどの専門ソフトを持っていない場合も、まずは手元にあるデータで対応できるか確認してみましょう。
後から数枚だけ追加注文できますか?
はい、弊社では追加注文も承っております。
ただし、シルクスクリーン印刷などで作成した「版」には保存期間が設けられていることが多く、期間を過ぎると再度版代が発生する場合があります。
また、数枚の追加発注は初回の大口発注時よりも1枚あたりの単価が割高になる傾向があります。
継続的にご利用予定のユニフォームであれば、初回ご注文時に追加発注の条件や費用感を確認しておくと安心です。
まとめ
オリジナルユニフォームを作る際は、デザインだけでなく、ウェアの素材や制作枚数、着用する環境、洗濯頻度なども含めてプリント方法を選ぶことが大切です。
また、長く使用するユニフォームでは、初回の制作費だけでなく、洗い替えやスタッフの増員による追加発注まで考えておくと、後から困りにくくなります。
どの方法が適しているか判断できない場合は、ウェアの種類や素材、制作枚数、入れたいデザイン、使用シーンなどを伝えたうえで、印刷会社へ相談してみましょう。
ユニフォームの種類、数量、プリントしたい位置やデザインなどをお知らせいただければ、ご希望に合わせた加工方法をご提案します。
法人・チームでの複数枚制作や、名前・背番号を変えた制作についてもご相談いただけます。
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