「展示会で他社と被らないノベルティを配りたい」「店舗の周年記念に特別なオリジナルギフトを用意したい」と考えている方におすすめなのが、食品に直接デザインを印刷する「フードプリント」です。
写真やイラスト、企業のロゴをクッキーやせんべいに印刷したオリジナルお菓子は、受け取った人に「食べるのがもったいない!」と思わせるほどのインパクトがあります。
食品は「後に残らない(消えもの)」でありながら、簡単に捨てられないという独自の心理的効果があるため、企業の販促品や記念品に最適です。
本記事では、創業50年の印刷会社が、フードプリントの仕組みや安全性をわかりやすく解説します。きれいに仕上げるコツや制作事例もご紹介していきますので、ノベルティやオリジナルギフト制作を検討している方はぜひ参考にしてください。
- ロゴや写真を入れたオリジナルのお菓子を作りたい方
- 展示会・イベント・店舗配布用のノベルティを探している方
- どんな食品にフードプリントできるかを知りたい方
- 可食インクの安全性や食品表示の注意点を確認したい方
- 持ち込みのお菓子に印刷できる業者を探している方
フードプリントとは

フードプリントとは、写真・イラスト・企業ロゴなどを、クッキーやせんべいといった食品の表面に直接印刷する技術です。
既製品にはないオリジナルプリントのお菓子を簡単に作れるため、企業のマーケティングや店舗のブランディング、個人の特別なギフトとして活用されています。
食品を使ったノベルティには、以下のような特有のメリットがあります。
「捨てられにくい」:チラシやティッシュといった安価でよくあるノベルティに比べ、食品は大切に扱われる傾向があります。
「消えもの」である: 消費すれば手元に残らないため、受け取る側の心理的負担になりません。
ビジネスシーンにおける展示会のお配り用や、イベントのプチギフトとして極めて有効な選択肢となっています。
フードプリントの仕組みと使われるインク

「食品に印刷したインクは本当に食べても大丈夫なの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
フードプリントは、私たちが普段目にする一般的な印刷物とは異なり、食品専用の特殊なインクや厳正な衛生管理のもとで行われています。
ここでは、フードプリントの具体的な仕組みと安全性について解説します。
フードプリントの仕組み
フードプリントの多くは、家庭やオフィスで使われている「インクジェットプリンター」と基本的には同じ方式を採用しています。
用紙の代わりに食品をセットし、インクの代わりに後述する「可食インク」を微細な霧状にして吹き付ける仕組みです。
印刷の方法は、大きく分けて以下の2種類が存在します。
| 特徴 | 向いている食品の例 | |
| 直接印刷 | 食品の表面に可食インクを直接吹き付ける方法 | クッキー、せんべい、マシュマロ、ラムネなど |
| シート印刷 | 可食シートに印刷し、食品の表面に貼り付ける方法 | ケーキ、チョコレート、表面が不安定な食品など |
食品の素材、形状、水分量などによってどちらの方式が適しているかが異なるため、制作会社と相談しながら選ぶのが一般的です。
食べられるインク(可食インク)とは?

フードプリントで使用されるインクは、「可食インク(エディブルインク)」と呼ばれます。
これは通常の印刷用インクとは完全に別物であり、食用色素(着色料)を主原料として作られており、安心して食べることができます。
可食インクに使われる着色料には、以下の2種類があります。
天然由来の着色料: 野菜や果物、植物などから抽出された自然由来の色素。
合成着色料: 厚生労働省によって食品添加物として安全性が認められ、広く一般の食品にも使われている色素。
一般的に、可食インク自体に味やにおいはほとんどありません。食品本来の風味やおいしさが損なわれることなくオリジナルプリントが可能です。
食品衛生法との関係
可食インクに使用される着色料は、食品衛生法に定められた食品添加物の基準に適合したものに限られています。
安全性を担保するためにはインクそのものだけでなく、「印刷を行う工場や設備の衛生管理」も欠かせません。
弊社(エクセル・タム)の自社工場では、食品専用の自社工場で、製造・梱包・出荷までを一貫して対応しています。安心して販売・配布いただくために、スタッフや製造ラインの衛生管理の徹底はもちろん、個包装への成分表ラベルの貼付も行っています。
フードプリントできる主な食品

フードプリントは幅広い食品に対応していますが、素材の特性によって向き不向きがあります。ここでは、代表的な食品の例と特徴についてご紹介していきます。
【洋菓子】クッキー・マカロン・マシュマロなど
- クッキー
- ラングドシャ
- マシュマロ
- マカロン
- ラムネ
洋菓子の中でも、クッキーはフードプリントの定番素材です。表面が比較的平らで乾燥しているため、インクが定着しやすく、企業ロゴやイラストなども綺麗にプリントしやすいです。 初めてフードプリントを検討する方にも向いています。
マシュマロも、フードプリントとの相性が良い素材のひとつです。生地が真っ白でやわらかいためインクの発色が非常に良く、細かなデザインや写真もきれいに再現できます。
そのほか、マカロン、ラングドシャ、ラムネなども、形状や表面状態によっては印刷できます。
【和菓子】せんべい・どら焼き・モナカなど
- せんべい
- どら焼き
- まんじゅう
- モナカ
和菓子へのフードプリントは、老若男女問わず親しまれやすいため、自治体の啓発品やシニア向けのギフトに重宝されています。
特に、せんべいは印刷面が比較的大きく取れるため、ロゴやキャラクター、短いメッセージを入れやすい食品です。
どら焼き、モナカ、饅頭への印刷事例もあり、焼き色や生地の独特の風合いを活かした、趣のある仕上がりになります。ただし、表面の凹凸や生地の色味によってデザインの見え方が変わるため、テスト印刷での確認が必要です。
フードプリントに向いている食品・注意が必要な食品
印刷が安定しきれいにプリントできる食品がある一方で、にじみ・定着しにくい食品もあります。フードプリントへの向き不向きは、以下の表を参考にしてください。
| 特徴 | 代表的な食品例 | |
| 向いている | 表面が乾燥している 表面が平坦である 生地の色が白、または淡い色 形状が安定している | クッキー、せんべい、マシュマロ、マカロン、ラムネなど |
| 注意が必要 | 水分や油分が多い 表面の凹凸が激しい 生地の色が濃い(黒や濃褐色) | 生菓子、表面が湿っているもの、パイ、フルーツゼリー、焼き色の濃いお饅頭など |
「この食品に印刷できるかわからない」という場合は、まずは印刷業者に相談するのがおすすめです。仕上がりのズレを防ぎきれいにプリントするために、テストプリントで確認することも欠かせません。
エクセル・タムでは、支給品(お持ち込みいただいた食品)へのフードプリントや10個程度の小ロット印刷にもご対応しております。
食品名や素材をお伝えいただければ、和洋菓子ともに印刷実績豊富な弊社スタッフが印刷の可否や仕上がりについてご案内させていただきます。
フードプリントの活用例

フードプリントは、個人向けのギフトだけでなく、法人の販促、店舗ブランディング、自治体の啓発品など、幅広い用途で活用できます。
企業ノベルティ・販促品
企業ロゴやサービス名を入れたクッキーやせんべいは、展示会、商談、キャンペーン、来場者特典などのノベルティとして活用できます。
一般的な文房具やティッシュに比べて視覚的なインパクトが強く、商談時の会話のきっかけ(アイスブレイク)としても非常に優秀です。
また、個包装に対応していれば、展示会場や受付、商談後の手土産としても配布しやすくなります。成分表示やアレルゲン表示などが整っている商品であれば、法人利用でも安心して導入しやすいでしょう。
店舗・飲食店のブランディング
フードプリントを施した食品は、カフェ、レストラン、ホテル、菓子店とも相性が良いです。
- カフェのレジ横で販売するロゴ入りクッキー
- ホテルの客室に置くウェルカムスイーツ
- 飲食店の周年記念ノベルティ
- テイクアウト商品のおまけ
- SNS映えを狙った限定品
店舗ロゴやブランドカラーを反映したデザインは、既製品にはないプレミア感がありお客様にも喜ばれやすく、SNS投稿による拡散効果も期待できます。
イベント・記念品・ウェディングギフト
フードプリントは、記念性の高いイベントや個人での利用にも向いています。
- 結婚式の引き菓子
- テーブルフォトクッキー
- 誕生日・還暦などの記念ギフト
- 卒業・卒園記念品
- 推し活グッズとして
日付・名前・写真・メッセージなどを自由に入れられるため、特別感のある贈り物が作れます。
注文数が限られるけど依頼できるの?
エクセル・タムでは、10個程度の少量からご注文いただけます。個人の方のご利用にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
より気軽に注文したい場合
エクセル・タムでは、既製のおせんべいに、お好きなメッセージや写真を簡単にプリントできるサービスもご用意しております。
気軽に注文したい、という方は弊社ECサイト「オリジナルファクトリー」のプリントせんべいもご検討ください。
地域PR・自治体啓発品
自治体や地域団体のPRにも、フードプリントは活用できます。
- 地域のマスコットキャラクターをプリントしたクッキー
- 観光地のイラストつきせんべい
- 防犯・防災・健康啓発のメッセージをプリント
文字ばかりの堅苦しいパンフレットに比べて手にとってもらいやすく、子どもから高齢者まで幅広い世代にメッセージを届けることができます。もらった人がSNSに投稿することによる、地域の二次拡散効果も見込めます。
フードプリントをきれいに仕上げるためのポイント

フードプリントは、デザインデータがきれいであれば必ずそのまま再現できる、というわけではありません。印刷する食品の色や凹凸、水分、サイズ、表面状態によって、仕上がりに差が出ます。
ここでは、注文前に知っておきたい仕上がりのポイントを解説します。
食品の色・凹凸・水分による違い
きれいに仕上げたい場合は、なるべく「表面が白やクリーム色で、平らで、乾いた食品」を選ぶのが基本です。
茶色いクッキーや焼き色の濃いせんべいでは、薄い色が沈んで見えたり、細かい部分が目立ちにくくなったりすることがあります。
さらに、食品の表面に細かな凹凸があると、インクジェットの霧が均一に届かず、かすれやにじみの原因になります。
また、水分や油分が多い食品はインクが弾かれてしまうことがあるため、その場合は食品に直接印刷するのではなく、可食シートに印刷して貼り付ける手法が有効です。
白色や淡い色は食品の色に影響されやすい
茶色いクッキーやベージュのせんべいに直接印刷する場合、薄いピンクや淡い水色などのデザインは生地の色に負けてしまい、発色が沈んでしまう傾向があります。
ロゴや文字をくっきりと目立たせたい場合には、以下の対策が有効です。
線の太さを太くする
濃いめの色を使用する
シンプルな配色にする
背景とのコントラストを強くする
特に企業ロゴやブランドカラーを再現したい場合は、紙に印刷したときの色味と食品に印刷したときの色味が異なる可能性を考慮しておきましょう。
細かい文字やQRコードを印刷する場合の注意点
小さすぎる文字や極細の線は、食品の表面の状態によっては、読みにくくなったり潰れて読めなくなったりするリスクがあります。
QRコードはサイズや印刷面の状態によって読み取り精度が変わります。さらに、白黒のコントラスト差が読み取りの可否に影響するため、濃色の食品には不向きと言えます。QRコードを印刷する際には事前にテスト印刷を行い、読み取りができるかどうかの確認が必須です。
- 太くする
- 大きくする
- 読みやすい書体を使う
- メッセージはコンパクトに
- QRコード自体を大きめにプリントする
- 濃い色の食品へのQRコード印刷は避ける
- URLの文字数を減らす(URLリンクの短縮)→ セルの密度を粗くする
- 本印刷の前に必ずテストプリントする → 読み取りできるか確認する
フードプリントに最適なイラストや写真の選び方
フードプリントに使用する画像を選ぶ際は、以下のポイントを意識しましょう。
| 〇 向いている画像 | ✕避けるべき画像 |
|---|---|
| 全体的に明るい 被写体と背景のコントラスト(明暗の差)がハッキリしている 線が太く、色数が絞られたシンプルなイラスト | スマホアプリなどで暗めのフィルターをかけた写真 大人数の集合写真(一人ひとりの顔が小さすぎるもの) グラデーションが多用された繊細なデザイン |
印刷するお菓子のサイズ(直径数センチメートル程度)に縮小されることを意識し、遠目から見てもパッと認識できる画像を選ぶのが成功の秘訣です。
持ち込み食品にフードプリントはできる?

支給品へのフードプリントは印刷業者により対応が異なります。
エクセル・タムでは、市販のお菓子や店舗で作られている食品の持ち込み印刷にご対応しております。
「こだわりの地元の銘菓にイベント名と日付を入れたい」 「店舗で販売しているお菓子にロゴを入れたい」などオリジナルのお菓子を用意したい場合に便利です。
いくつか事前に把握しておきたい注意点もありますのでご紹介します。
持ち込みに向いている食品
以下の条件を満たしていると、フードプリントが可能なケースが多いです。
表面が平らで乾いている
形やサイズにばらつきが少ない
賞味期限に余裕がある
常温保存が可能
反対に、表面が濡れているもの、油分が多いもの、非常に壊れやすいもの、サイズや形が大きくばらつくものは、印刷位置のズレや仕上がりの差が出やすくなります。対応できるかどうか業者に事前に確認しましょう。
個包装食品の持ち込みについて
もともと個包装になった状態での持ち込みの場合、印刷会社側で1つ1つ開封し印刷、再度個包装にする必要があります。
開封作業を行ってもらえるか、別途料金がかかるかも含め確認しておくと安心です。
弊社では、個包装になっている食品へのプリントも承っております。個包装時には別途作業費用が発生するケースがありますので事前にご相談ください。
テスト印刷と予備数について
持ち込み食品の素材によってインクの定着具合が変わるため、本番制作の前に数個の「テスト印刷(試作)」を行って仕上がりを確認するのが一般的です。
- インクの乗り方(発色・にじみ・かすれ)
- 位置ずれ
- 文字が読めるか
- デザインがつぶれていないか
- QRコードの場合:読み込めるか
また、食品は印刷時や搬送時に割れ・欠けが発生する可能性があります。持ち込み品の場合は、注文数ぴったりではなく、テスト分や予備分を含めて少し多めに用意しましょう。
包装・賞味期限・成分表示の注意点
食品を持ち込んで印刷し、その後に個包装して配布・販売する場合、食品表示法に基づく対応が必要になります。
印刷によって食品の成分(着色料など)が追加されるため、パッケージの裏面に貼る「原材料」「アレルゲン」「賞味期限」などを記載した一括表示シールの内容を再確認し、必要に応じて貼り替える必要があります。
また、持ち込み食品の賞味期限内に「輸送 ➔ 印刷加工 ➔ 梱包 ➔ 納品」のすべてを完了させる必要があるため、余裕を持ったスケジュールでの逆算が必要です。
フードプリントの注文から納品までの流れ

お客様から食品をお持ち込みいただく場合の、お問い合わせから納品までの標準的なステップをご紹介します。
印刷したい食品の種類、数量、賞味期限、デザインのイメージをお聞かせいただき、概算のお見積もりをご提示します。
入稿いただいたデータを確認し、実際にお預かりした食品にサンプル印刷を行います。発色や視認性、QRコードの読み取りなどに問題がないかをご確認いただきます。
本番用の食品を工場にお預けいただき、徹底した衛生管理のもとで一気に印刷を施します。
印刷完了後は、速やかに乾燥させて個包装を行います。
必要に応じて表示ラベルの貼付も対応いたします。
ご指定の住所へ配送もしくは弊社工場でのお引き取りとなります。
手軽にご注文されたい方へ
「食品を用意するのが大変」「もっと手軽に作りたい」という方のために、オリジナルファクトリーでは、あらかじめプリントに適した既製品のおせんべい(砂糖味・醤油味)をご用意しています。
食品の手配にかかる手間を省き、スマホから写真やイラストをアップロードするだけでスピーディーにオリジナルお菓子が完成します。
【エクセル・タム】フードプリントの制作事例

エクセル・タムでは、企業ノベルティ、店舗ブランディング、自治体の啓発品、試作・小ロット制作など、さまざまなフードプリントに対応しています。ここでは、実際の制作事例の一部をご紹介します。
カフェ・店舗ロゴ入りお菓子

クッキー・マシュマロ・ラングドシャの3種類のお菓子に、店舗のブランドロゴをフードプリントした事例です。
大きさや厚み、表面状態が異なる複数のお菓子に対して、店舗のイメージに合うカラーとデザインで印刷。軽食ブースに並べるブランディングアイテムとして活用されています。
お菓子にロゴが入ることで、見た目の楽しさや特別感が生まれます。ご来店のお客様からも「かわいい!」とご好評、とのことでご依頼者様にも喜んでいただきました。

自治体・イベント配布用ノベルティ

消費者被害防止の街頭啓発活動に向けて、ご当地ゆるキャラを載せたプリントせんべいを2,000枚ほど制作した事例です。
地域の方になじみのあるマスコットキャラクターをデザインしたお菓子ということで、通行人の方にも受け取ってもらいやすく、啓蒙活動に貢献できました。
啓蒙メッセージやキャラクターも鮮明に印刷できた点もお喜びいただけました。
でこぼこの面でも細い線までくっきり印刷され、文字がつぶれて見えることなく驚きました。またカラーも鮮やかで良かったです。

小ロット・変わり種の印刷事例

マシュマロやラムネなどを使った、遊び心のあるフードプリント試作にも対応しています。
たとえば、マシュマロを麻雀牌に見立て、ラムネを点棒に見立てたフードプリントでは、細かな漢字やラインをお菓子の表面に表現しています。パッと見では分からないほどの再現度です。
「イベント用に変わった食品ノベルティを作りたい」といったご要望にもお応えしておりますので、お気軽にお問い合わせください。

まとめ
写真・イラスト・ロゴなどを食品に鮮やかに再現可能なフードプリントは、「食べる楽しさ」と「視覚的なサプライズ」を同時に届けることができます。
食品衛生法に適合した可食インクを使用し、徹底した管理体制のもとで製造されるため、安全性の面でも安心してご利用いただけます。
「捨てにくく、記憶に残りやすい」という食品ならではの特性から、企業ノベルティ・店舗ブランディング・ウェディングギフト・地域PRなどさまざまな場面で活用されています。
一方で、フードプリントは食品への加工であるため、使用する可食インク、食品の表面状態、衛生管理、包装、賞味期限、アレルゲン表示など独自の確認事項や注意点もあります。
「意外性のあるお菓子をイベントで配布したい!」「自分のデザインは印刷に向いているか相談したい」などお気軽にお問い合わせください。


