トロマットは、軽くて持ち運びやすく、マットで落ち着いた質感が特徴のポリエステル生地です。横断幕・タペストリー・テーブルクロスなど、布系の販促物・装飾物で広く使われています。
しかし、「ターポリンやポンジと何が違うのか?」「自分の用途に本当に合っているのか?」と判断に迷うことも少なくありません。
本記事では、創業50年の印刷会社(エクセル・タム)が、トロマットの特徴や用途、ターポリンや他の布素材(ポンジなど)との違いから、気になる価格相場やお手入れのコツまでご紹介していきます。
- トロマットがどんな生地なのか、基本から知りたい方
- 横断幕・タペストリー・テーブルクロスに適した素材を探している方
- ターポリンや他の主要布素材との違いを比較したい方
- トロマットが屋外で使えるかどうか知りたい方
- 加工方法や費用感も含めて、印刷会社へ相談する前に整理しておきたい方
トロマットとは

トロマットとは、厚手のポリエステル系生地の一種です。布素材ならではのやわらかさがあり、耐久性と発色性のバランスに優れているため、販促物や装飾物の世界では非常にポピュラーな素材として知られています。
布らしいマット(艶消し)で落ち着いた質感で、ビニール系素材のような独特の光沢や反射が少ないため、屋内の照明下でもデザインがはっきりと見えやすく、上品な印象を与えます。
主な用途としては、以下のようなものが挙げられます。
- 横断幕・垂れ幕(学校行事やスポーツの応援)
- タペストリー(店舗装飾や同人イベント)
- テーブルクロス(展示会や企業説明会)
- 店頭装飾(バナーや簡易的なのれん)
「布系の幕を作りたいけれど、薄すぎるのは困る」という場面で、まず検討すべき第一候補がこのトロマットです。
価格帯は標準的で、初めて幕やバナーを制作する方にとっても扱いやすい選択肢のひとつといえます。
トロマットの特徴

トロマットが多くの現場で選ばれるのには理由があります。一方で、布素材ならではの弱点も存在します。導入前に知っておきたいメリットとデメリットを整理しました。
素材と質感
トロマット最大の特徴は、ビニール系素材にはない「布らしさ」と「マットな質感」にあります。表面に強い光沢がないため、照明の反射を拾いにくく、見る角度によって見え方が変わりにくいのが利点です。
写真やグラデーション、繊細なカラー表現も比較的きれいに仕上がります。
「高級感を演出する」というよりは「ナチュラルで落ち着いた印象を与える」用途に向いており、店舗装飾・展示会ブース・ギャラリー展示・企業イベントなど、空間になじませたい場面での使用に適しています。
軽さ・折りたたみやすさ
トロマットは、同じ幕系素材であるターポリンと比べると軽量で、折りたたんでコンパクトに持ち運べる点が大きなメリットです。設営・撤収を繰り返すイベント出展や短期展示にとって、この軽さは実用上の大きな強みになります。
宅配便での発送もしやすく、保管スペースをとらないため、複数の拠点で使い回したり、シーズンごとに入れ替えたりする運用にも向いています。
ただし、折りたたんで保管するとシワが残りやすい素材でもあります。使用前に吊るしてなじませるか、低温でアイロンをあてるなどの対処が必要になることがあります。
耐久性・屋内外の目安
屋内用途では比較的安定した耐久性があり、数年にわたって繰り返し使用できるケースもあります。
また、屋外での使用も短期使用であれば対応できるケースがあります。たとえば、数日間のイベント、短期キャンペーン、屋外での一時的な告知などです。
トロマットは布系素材のため、ターポリンのような高い防水性や耐候性を前提とした素材ではありません。長期の常設設置や雨ざらし・強風が続く環境には基本的には不向きと考えましょう。
- 屋内: 繰り返し利用や常設が可能。
- 屋外: イベント期間中(数日〜1週間程度)なら対応可能。ただし、雨ざらしや強風下での長期常設には不向き。長期常設ならターポリンなど別素材を検討。
デメリット
トロマットは使いやすい素材ですが、以下のようなデメリットもあります。
- 防水性・耐候性はターポリンに劣る
雨ざらしや長期屋外使用には適しておらず、素材が水分を含むと重くなったり変形しやすくなることがある - 強風下ではバタつきや負荷がかかる
特に大型の幕では、風の影響を受けやすく、設置環境に注意が必要 - 汚れが付着しやすく、水濡れに弱い
布素材のため、油汚れ・泥・飲料の付着は早めに対処することが望ましい - 折りジワが入りやすい
保管状態によって見栄えが大きく左右されるため、使用前の処理が必要になることがある
使用前提を誤ると「思ったより早くダメになった」と感じやすくなります。用途・設置環境・使用期間との相性をしっかり確認したうえで選択することが大切です。
【比較表】トロマットと他生地の違い

まずは、よく比較される代表的な素材との違いを一覧で整理します。
| 素材名 | 特徴・質感 | 耐久性(屋外) | 携帯性(折りたたみ) | 価格帯 | 主な用途 |
| トロマット | 厚手の布。マットで落ち着いた質感。 | △(短期間なら可) | ◎(軽い・畳める) | 標準 | 横断幕、タペストリー、テーブルクロス |
| ターポリン | ビニール製。重厚感があり水に強い。 | ◎(長期常設OK) | ×(重い・シワになる) | 高め | 屋外看板、工事現場、長期の応援幕 |
| テトロンツイル | 斜めの織り目があり、光沢と高級感がある。 | ○(布の中では高い) | ○(やや厚みがある) | やや高 | 高級テーブルクロス、懸垂幕、タペストリー |
| トロピカル | トロマットより少し薄い布。 | △(短期間なら可) | ◎(軽い) | やや安 | 紅白幕、安価なタペストリー |
| テトロンポンジ | 非常に薄い布。のぼり旗の定番。 | △(消耗品) | ◎(非常に軽い) | 安い | のぼり旗、使い捨てのイベント幕 |
さらに、選ぶときに迷いやすい判断基準ごとに整理すると、次のようになります。
| 比較軸(判断基準) | トロマット | ターポリン | テトロンツイル | トロピカル | テトロンポンジ |
| 耐水性(雨ざらし) | △(防水ではない) | ◎(防水) | △(防水ではない) | △(防水ではない) | △(乾きやすいが防水ではない) |
| 風への強さ(バタつき) | 〇(重さではためき抑制) | 〇(比較的安定) | 〇(厚手で強度高め) | △(なびきやすい) | △(よくなびく=バタつきやすい) |
| 重さ(持ち運び負担) | 〇(中程度/ターポリンより軽い) | ×(重めの例が多い) | 〇(中〜やや重) | 〇(中間) | ◎(軽い) |
| 折りたたみ・携帯性 | 〇(折りたためる) | △(折れるが折り目が残りやすい) | 〇 | ◎ | ◎ |
| 透け・裏抜け(裏から見えるか) | 厚手で裏抜け弱め | 基本透けない | トロマット同様裏抜け弱め | ポンジより裏抜けしにくい | 裏抜け良い |
| 発色・写真の見え方 | 〇(発色良・写真も可) | 〇(表面滑らかで発色良) | ◎(発色良・高級感) | 〇 | 〇(発色良) |
| 質感(布感/マット/ツヤ) | 布・マット寄り | ビニール系の質感 | ツヤ・光沢感 | 布感 | 薄手の布感 |
| 加工の相性(ハトメ/縫製/袋加工) | ◎(幕加工しやすい) | ◎(ハトメ等定番) | ◎(旗・幕加工の定番) | 〇 | 〇 |
| 防炎加工 | ◎ | ◎ | 〇(後防炎加工可) | ◎ | ◎ |
| 価格帯 | 〇(中〜) | △(中〜高になりやすい) | △(中~高 トロマットよりやや高め) | 〇(トロマットよりやや安い) | ◎(安価) |
| 主な用途 | 横断幕、タペストリー、テーブルクロス | 屋外看板、工事現場、長期の応援幕 | 高級テーブルクロス、懸垂幕、タペストリー | 紅白幕、安価なタペストリー | のぼり旗、使い捨てのイベント幕 |
トロマットとターポリンの違い

ターポリンはポリエステル繊維をビニール(PVC)でコーティングした素材で、水や汚れに強く、工事現場の掲示物、常設に近い応援幕といった屋外の長期使用にも向きやすいのが特長です。
トロマットとの主な違いは以下のとおりです。
- 見た目:トロマットは布らしい自然な風合い。ターポリンはビニール特有の光沢や重厚感がある
- 重さ:トロマットのほうが軽く、折りたたんで持ち運びやすい
- 耐水性・耐候性:ターポリンが大きく優位。雨ざらしや常設屋外設置に向く
- 折りたたみ・携帯性:トロマットが優位。展示会の持ち運びや短期設置に向く
- 布らしいやわらかな見た目を重視→トロマット
- 持ち運びやすさを重視→トロマット
- 短期使用・コスト重視→トロマット
- 耐水性や長期屋外での安定性を重視→ターポリン
ターポリンについては、こちらの記事でより詳しく解説しています。

テトロンツイル(ツイル)との違い

テトロンツイルは生地に斜めの織り目があり、表面にやや光沢とハリがあります。トロマットよりもしなやかで、重厚感や上質さを出したいときに向いています。懸垂幕や高級感を重視したテーブルクロスなどで採用されることが多いです。
トロマットは、ツイルほど織りの表情を強く出さず、見た目の上品さはありつつも、過度に重たく見えません。丈夫でもあるため幅広い用途に使いやすいのが魅力です。
- 高級感や重厚感を優先したい→テトロンツイル
- 汎用性の高さと丈夫さを重視→トロマット
トロピカルとの違い

トロピカルはトロマットよりも薄く軽い生地で、軽量性やコストを重視した幕物に使われます。紅白幕や安価なタペストリーなどで採用されることが多い素材です。
トロマットのほうが厚みがあり、安定感と存在感が出やすいため、しっかりとした印象を与えます。繰り返しの利用にも耐えうる丈夫さも兼ね備えています。
- 軽さ重視→トロピカル
- コスト重視または使い捨ての運用→トロピカル
- しっかりとした幕として使いたい→トロマット
- 使いまわしもきく丈夫さが欲しい→トロマット
テトロンポンジ(ポンジ)との違い

テトロンポンジ(ポンジ)はのぼり旗の定番素材で、非常に薄くて軽い生地です。風を受けると裏面に印刷が「透けて」見える特性(裏抜け)があり、のぼり旗として使ったときの視認性の高さが利点です。
トロマットのほうが生地が厚く、存在感や安定感があり、裏抜けもしにくいです。バナーや幕として使う際には、風の影響を受けた際のバタつきを抑えられるトロマットのほうが安心感があります。
- 軽さ最優先・のぼり旗→テトロンポンジ
- 見栄えと厚みのバランスが必要な幕やバナー→トロマット
迷ったら:用途別おすすめ早見表
どの素材を選べばよいか迷ったときは、以下の早見表を参考にしてください。
| こういう条件なら | 最有力候補 | 次点(用途次第) |
| 屋外で長期(雨風・直射日光)/常設したい | ターポリン | (施設要件があれば)防炎ターポリン布でいきたいならトロマット(※防水は別途対策) |
| 屋内中心+たまに屋外/持ち運び・設営撤収が多い | トロマット | トロピカル(軽さ寄り)/テトロンツイル(耐久寄り) |
| 「布らしさ」や落ち着いた見え方(マット感)を重視 | トロマット | テトロンツイル(発色・高級感寄り)/トロピカル(軽さ寄り) |
| 旗・幕を「長めに」使いたい/擦れや破れが心配 | トロマット | テトロンツイルもしくはトロピカル |
| のぼり・旗で「軽さ」「裏抜け(透け)」が必要 | テトロンポンジ | トロピカル(ポンジより丈夫) |
| のぼりで「軽さ」も「丈夫さ」も両方ほしい(中間) | トロピカル | テトロンツイル(丈夫だが重さは上がる) |
生地選びに迷ったら、まずは用途を伝えて相談するのがおすすめです。
弊社では、使用場所や期間、仕上がりイメージに合わせて素材選びをご案内しています。5素材まで生地見本の無料請求も可能です。「トロマットでよいかまだ迷っている」という段階でもお気軽にご相談ください。
トロマットはどんな用途で使われる?活用例を紹介
実際にどのようなシーンでトロマットが活躍しているのか、具体例をご紹介します。
横断幕・垂れ幕・懸垂幕

トロマットが最もよく使われる用途のひとつが、横断幕・垂れ幕・懸垂幕です。しっかりとした見え方がありつつ、ターポリンほど重くないため、設営・撤収の手間が少なく、イベント会場や学校・スポーツ施設での使用に向いています。
学校の卒業式・入学式、スポーツチームの応援幕、店舗のセール告知、企業イベントの装飾など、幅広い場面で活用されています。ハトメ加工を施してロープで固定したり、上下に棒通し加工をして吊り下げたりと、取り付け方法のバリエーションも豊富です。
屋外でも短期間の使用であれば対応できるケースが多く、数日〜1週間程度のイベント幕として重宝される素材です。
タペストリー・展示用バナー

タペストリーや展示用バナーとしての用途も非常に多く見られます。屋内の展示会や物販会場、店舗内装飾、企業説明会などで使われるケースが代表的です。
トロマットは光の反射が強すぎないため、照明が当たっても見え方が安定しやすく、細かい文字情報や写真を含むデザインでも視認性を保ちやすいのが特徴です。
また、布素材のため空間になじみやすく、プラスチック・ビニール系素材とは異なる温かみを演出できます。
持ち運びや収納のしやすさもあって、複数の展示会場を回るような使い方にも向いています。
テーブルクロス

トロマットは、イベントブースや展示会のテーブルクロスとしてもよく使われます。
前面にロゴやサービス名を大きく入れれば、遠くからでも目を引く強力な販促ツールになります。限られたスペースで、しっかりとブランド訴求をしたい際に役立ちます。
テーブルクロスとして使う場合は、テーブルのサイズに合わせた垂れの長さを事前に計算しておくことが重要です。机の幅・奥行き・高さを測り、前面・側面の垂れ幅を確認してから制作サイズを決定しましょう。
飲食イベントや人の出入りが多い場面では、撥水加工の検討も有効です。完全防水ではありませんが、飲み物がこぼれた際のダメージをある程度軽減できます。
のれん

店頭や室内の間仕切り装飾として使うのれんにも、トロマットが使われることがあります。布素材としての自然な風合いが、和風・ナチュラル・落ち着いた空間演出との相性がよいためです。
上部に棒通し加工や袋縫い加工を施して突っ張り棒やパイプに通す方法が一般的で、左右にスリット(切り込み)を入れて通り抜けやすくする加工も対応可能です。
ただし、頻繁に触れる・擦れる環境での本格的なのれん用途では、帆布など耐摩耗性の高い素材のほうが適しているケースもあります。用途と使用頻度を踏まえて選択することをおすすめします。
トロマットの印刷方法と仕上がり

ここでは、トロマット素材によく使われる印刷方式や仕上がりについて解説していきます。
よく使われる印刷方式
トロマットへの印刷は、プリント後の扱いやすさや発色の面で優れる「昇華転写印刷」が多く使われています。
昇華転写印刷は、熱と圧力によってインクを生地の繊維に浸透させる方式です。生地の風合いを損ねないため柔らかな仕上がりになります。
また、発色が鮮やかで、写真・グラデーション・細かいデザインの再現性が高く、洗濯後も色落ちしにくい点も魅力です。
昇華転写印刷についてこちらでも詳しく解説しています。

写真・グラデーション・文字の出方
トロマットはフルカラー印刷との相性がよく、写真やグラデーション表現も比較的きれいに仕上がります。
表面がマットなため、光沢のある素材と比べると色の深みや鮮明さが若干異なる場合がありますが、落ち着いた自然な発色が「ナチュラルな印象」を演出したいシーンにはむしろ向いています。
細い文字や繊細な線にも対応できますが、データの解像度や文字の最小サイズには制作前に確認が必要です。一般的に、文字は7〜8pt以上を目安にすると読みやすく仕上がります。
両面印刷はできる?
トロマットは厚手の生地のため、片面印刷でも裏抜け(裏面に印刷が透けて見える現象)はほとんど発生しません。
のぼり旗のようなポンジ素材と異なり、裏から光が当たっても印刷が透けにくいため、屋外設置で裏面が見えても白抜けのようにはなりにくいのが特徴です。
ただ、トロマットは生地の間に遮光材が入っていないため、両面印刷はできません。
両面印刷をする場合には、遮光スエード、遮光ツイル、遮光ターポリンが候補となります。
トロマット生地のお手入れ・保管方法

トロマットは丈夫な素材のため、何度か使う想定で幕やタペストリーなどを製作される方も多いです。
繰り返し使う場合に知っておきたいお手入れや保管方法、折りジワ対策やクリーニングについてご紹介していきます。
折りジワの直し方とアイロン掛け時の注意点
トロマットは折りたたんで保管するとシワが入りやすい素材です。使用前にシワが気になる場合は、以下の方法で対処できます。
- 吊るしてなじませる:設置して数時間〜1日吊るしておくと、重力でシワが自然に伸びることがあります。
- アイロンを使う:当て布をした状態で低〜中温で当てる。生地に直接高温をあてると変形・変色のリスクがあるため注意が必要です。
- スチームを使う:スチームアイロンや衣類スチーマーで蒸気を当てると効果的なケースもあります。
アイロンを使う場合は、必ず目立たない端の部分で試してから行うようにしましょう。
洗濯・クリーニングはできる?
トロマットの洗濯可否は、印刷方式や加工内容によって変わることがあります。そのため、一律に「洗える」「洗えない」とは言い切れません。
ただ、強い摩擦や乾燥機の使用は、生地や印刷面にダメージを与える可能性があるため、避けましょう。
汚れが付着した場合は、まず乾いた布や柔らかいティッシュで汚れを押さえてから、水で湿らせた布で軽くたたくように拭き取ることを試してみてください。
本格的な洗浄が必要な場合は、制作元の仕様書や担当者に確認してから行うことをおすすめします。
長持ちさせる保管のコツ
使わない期間の保管環境まで意識することで、次回使用時の状態を良好に保てます。
トロマット製品を長く使い続けるために、以下のポイントを心がけましょう。
- 表面の汚れを軽く拭き取り、十分に乾燥させてから保管する
- 湿気の多い場所や直射日光が当たる環境での保管は避ける
- 折りたたんで保管する際は上に重いものを載せないようにする
- 長期保管する場合は、巻いて保管するとシワが入りにくい
- 高温になりやすい車のトランクや倉庫への放置は避ける
トロマットの費用相場と見積の考え方

加工オプションや枚数、納期によってもトロマットの費用は異なるため、詳細な金額は見積もりをとるのが無難です。
ただ、「予算を組みたいので、だいたいの相場を知っておきたい」「見積もり時に伝えるべきことを把握しておきたい」というお声も多いため、ここでは、トロマットの用途別の費用相場や見積もり時のポイントについて解説します。
価格が決まる要素(サイズ×枚数×加工)
トロマット製品の価格は、主に以下の要素によって変動します。
| 要素 | 価格への影響 |
| サイズ | 大きいほど価格が上がる |
| 枚数 | 多いほど1枚あたりの単価が下がる(ロット割引) |
| 加工オプション | ハトメ・縫製・防炎・撥水などが加わると追加費用が発生 |
| ※納期 | 特急対応は別途費用が発生するケースがある |
見積もりを見るときは、単純に「高いか安いか」だけでなく、どこまでの加工が含まれているかを確認することが大切です。
用途別の目安
制作物の種類・サイズ・加工内容によって価格は大きく異なりますが、以下は一般的な目安です(価格は参考値であり、制作条件によって異なります)。
- 小型タペストリー(A2〜B2サイズ程度):
印刷・棒通し加工込みで数千円程度(1枚〜) - 横断幕(W180cm×H60cm程度):
ハトメ加工込みで数千円〜1万円前後(1枚〜) - テーブルクロス(W180cm×H90cm程度):
印刷・端処理込みで数千円〜(1枚〜)
防炎加工・撥水加工・特急対応などが加わると、上記よりも費用が増加する場合があります。
正確な費用は、サイズ・枚数・加工内容を明確にしてから見積もりを取ることが最も確実です。
印刷会社に見積もりを出す際のポイント
見積もりを依頼する際は、以下の情報を事前にまとめておくとスムーズです。
- 用途(横断幕・タペストリー・テーブルクロスなど)
- 設置場所(屋内/屋外)
- 希望サイズ(幅×高さ、単位はcm)
- 必要枚数
- 希望納期
- 取り付け方法(ハトメ・棒通し・その他)
- 必要な加工(ハトメ・袋縫い・防炎・撥水など)
- データの有無(デザインデータを持っているか、デザインから依頼したいか)
取付方法や必要な加工が決まっていない、わからないという方もお気軽にご相談ください。用途や使用シーンに応じて、最適な方法をご提案いたします。
よくある質問(FAQ)

トロマット生地やトロマット製品に関するよくある質問をまとめました。
屋外で雨に濡れても大丈夫?
短期間・軽い雨であれば問題が出にくいケースもあり、撥水加工を施すことで軽度の水濡れには対応可能です。
ただ、トロマットは防水素材ではありません。雨ざらしでの長期使用には向かず、水分を含むと生地が重くなったり、印刷面にダメージが及ぶ可能性があります。
屋外で防水性を確保したい場合は、ターポリンの使用をご検討ください。
ターポリンと比べてトロマットが優れている点は?
主に「軽さ」「携帯性」「布らしい自然な見た目」の点でトロマットが優れています。
折りたたんでコンパクトに持ち運べるため、イベント出展や展示会での持ち運びに便利です。
また、マットで落ち着いた質感は屋内装飾や空間演出に向いており、ビニール系素材では出しにくい「やわらかな雰囲気」を演出できます。
防炎証明は出せる?
防炎対応の素材・加工で制作した場合に限り、防炎性能の証明を得ることができます。
防炎が必要な施設や会場で使用する場合は、防炎ラベルや証明書の有無まで含めて、事前に印刷会社へ確認することが重要です。
弊社でも防炎性能を持つトロマット製品をご用意しており、防炎タグ付でのご納品が可能です。防炎加工・防炎素材が必要な場合にもお気軽にご相談ください。
防炎加工については、こちらで詳しく解説しています。
何年くらい使える?
使用年数は一概にはいえません。屋内で丁寧に保管・使用した場合は数年にわたって使用できるケースがある一方、屋外常設や雨ざらしでは数ヶ月程度で劣化が進むこともあります。
- 屋内か屋外か
- 直射日光の有無
- 雨風の影響
- 設置方法
- 使用頻度
- 保管状況
1枚から作れる?納期は?
弊社(エクセル・タム)では、1枚からの制作に対応しています。
納期は制作内容・加工オプション・混雑状況によって異なりますが、通常は受注確認後3〜7営業日程度が目安となることが多いです。
ご希望の納期についても事前にお伝えいただければ、急ぎでのご対応が可能な場合もございます。
イベント使用などで使う日が決まっている場合には、お早めにご相談ください。
まとめ
トロマットは、「軽さ」「質感」「コスト」のバランスが取れた、非常に使い勝手の良い汎用的な素材です。
屋内での装飾や短期の屋外イベントであれば、トロマットを選んでおけば大きな失敗はありません。
「自分の用途にはどの厚みがいいの?」「トロマット以外の候補はある?」「防炎加工は必要?」など、少しでも迷われることがあれば、まずは用途を整理して相談してみるのがおすすめです。
弊社では、横断幕、タペストリー、テーブルクロスといった定番的な用途から、他の印刷会社で断られてしまった特殊な用途まで幅広い印刷実績があります。
用途に合わせて、素材選びから加工方法までご提案していますので、検討段階の方もお気軽にお問い合わせください。
