今年も残すところあとわずか。大掃除におせちの準備、年賀状……。ただでさえ目が回るほど忙しい年末に、「あ、お年賀まだ決めてない！」と思い出して冷や汗をかいていませんか？

お年賀とは、新年のご挨拶として元旦から松の内（関東では1月7日、関西では1月15日まで）に訪問する際の手土産のこと。年末に一年の感謝を伝える「お歳暮」に対し、お年賀には「新しい年もよろしくお願いします」というご挨拶の意味が込められています。

相手の好みやマナーを考えると、悩みすぎて「もう何でもいいや！」と投げやりになりそうな気持ち、痛いほどよくわかります。でも、新年最初の挨拶だからこそ、やっぱり「いいものを贈りたい」という気持ちもあるんですよね。

そこでこの記事では、実家・会社・親戚など、相手別に「贈って喜ばれるお年賀」の正解と、絶対に押さえておきたい基本マナーを解説します。

この記事を読めば、相手に「センスがいい！」「気が利くね」と喜ばれる素敵なお年賀がきっと見つかります。

お年賀は何がいい？失敗しない選び方のポイントと予算相場

相手に喜んでもらうためには、事前のリサーチと相場の把握が欠かせません。ここでは、商品選びで重視すべきポイントと、一般的な予算相場について解説します。

選び方のポイント

いざ商品を選ぼうとしても、選択肢が多すぎて迷ってしまいますよね。失敗しないお年賀選びで大切なのは、「相手の状況」を想像することです。

まずは、贈る相手の家族構成や人数を確認しましょう。

例えば、実家にお孫さんたちが集まるなら子どもも喜ぶお菓子、ご夫婦二人なら量は少なくても質の良い老舗の味が好まれます。

また、お正月はご馳走がたくさんあるため、すぐに食べ切らなくて済む「常温で日持ちするもの」が親切です。

お年賀の予算相場

最も気になるのがお年賀の予算相場かもしれません。

高すぎると相手の負担になり、安すぎても失礼にあたります。相手との関係性に合わせた一般的な相場をまとめましたので、参考にしてください。

贈る相手	金額相場（目安）	備考
実家・義実家	2,000円～3,000円	お互いに負担のない範囲で
親戚	2,000円～3,000円	子どもがいる場合はお菓子など
会社・取引先	2,000円～5,000円	重要な取引先には5,000円以上も
友人・知人	1,000円～2,000円	気を遣わせないプチギフト程度

この相場を基準に、特にお世話になった方には少し上乗せするなど調整してみましょう。

実家や義実家へ｜人気ランキング上位の和洋菓子やグルメ

帰省の手土産も兼ねるお年賀には、家族団らんを彩るギフトを選びましょう。迷ったときは、人気ランキング上位の定番品を選ぶと安心感があり失敗しません。

みんなでシェアできる個包装のお菓子や高級スイーツ

親族が集まるお正月の実家には、切り分け不要で衛生的な個包装の詰め合わせがベストです。

子どもから大人まで楽しむならクッキーなどの洋菓子、ご年配の方には老舗の和菓子がおすすめ。普段自分では買わない「有名ホテルのスイーツ」や「行列ができる店の限定品」などを選べば、特別感があり会話も弾みます。

甘いものが苦手な方にはお酒やおつまみ

甘いものが苦手な方には、無理にお菓子を贈らず、お正月のお膳を飾るグルメギフトを選びましょう。

お酒好きなお義父様には、地酒やワインに高級な佃煮やハムを添えると、気が利いていると思ってもらえそうですね。

また、お正月料理に飽きた頃に嬉しい、高級お茶漬けやこだわりの出汁（だし）も実用的で喜ばれる「はずさない」選択肢です。

会社や取引先へ｜日持ちするお菓子やタオル以外のビジネスギフト

会社へのお年賀は、ビジネスを円滑にする重要なツールです。個人の好みより、オフィスでの「配りやすさ」や「保管のしやすさ」を優先しましょう。

人数が多くても安心な詰め合わせやドリンクギフト

部署やチームへは、人数分より多めの詰め合わせギフトを選ぶのが鉄則。デスクワークの合間に片手で食べられるクッキーやラスク、個包装のお煎餅などが定番です。

また、給湯室で手軽に淹れられるドリップコーヒーやスティックコーヒー、紅茶のアソートセットなどの飲料も重宝されます。

仕事で疲れてちょっと一息つきたい時に、デスクにおいしいお菓子と温かい飲み物がある。それだけで「よし、もう少し頑張ろう」と思えたりするものです。

そんな「オフィスの小さな幸せ」を贈るつもりで選んでみましょう。

ビジネスシーンで使える実用的な消耗品

食べ物以外であれば、オフィスで使える消耗品もおすすめです。定番のタオルも良いですが、タオル以外の選択肢として、実用的な文房具やカレンダーなども検討してみましょう。

ただし、ボールペンやハサミなどの「切る・書く（勤勉に励め）」を連想させるものは、目上の方や取引先には避けたほうが無難です。

近年では、除菌ウェットティッシュや、質の良いハンドソープなど、衛生用品のギフトも「気の利いた贈り物」として増えています。

親戚や友人へ｜お菓子以外の品や面白いプチギフト

久しぶりに会う親戚や友人へは、形式ばったものよりセンスの良いプチギフトが好評です。相手にお返しの気を遣わせない、気軽な品を選びましょう。

相手に気を遣わせない調味料や入浴剤

「お菓子は被りそう」と心配なら、お菓子以外の消耗品が正解です。

おしゃれなオリーブオイルやこだわりの調味料は、毎日の料理に使えて実用的。また、寒い季節には入浴剤もおすすめです。名湯シリーズやバスソルトなどのリラックスギフトは、お正月の疲れを癒やしてくれます。

会話のネタになるユニークな商品

親しい間柄なら、少し遊び心のある面白い商品を選んで、初笑いをプレゼントするのも素敵です。

干支（えと）をモチーフにしたトイレットペーパーや、おみくじ付きのお菓子、縁起の良い「だるま」や「招き猫」の形をしたパッケージなど、見た目にインパクトのある品は会話のきっかけになり、再会の場を和ませてくれます。

他の人と被らないお年賀ならオリジナルグッズもおすすめ

「毎年同じようなお菓子になってしまう」「正直、マンネリ気味……」という場合には、思い切ってオリジナルグッズを選んでみるのも手です。

「わざわざ作ってくれたの！？」というサプライズは、何よりの贈り物。もし少しスベってしまったとしても、それもまた「初笑い」としてご愛嬌。真面目な挨拶も大切ですが、そんな遊び心がお互いの距離をグッと縮めてくれることもあります。

タオル・ブランケット

冬の時期に実用性が高く、いくつあっても困らないのが布製品です。

お菓子

既製品のお菓子では物足りない場合、お菓子そのものにプリントできるユニークな商品はいかがでしょうか。

生活雑貨

生活に寄り添う雑貨も、オリジナルで作れば特別な記念品になります。

渡す前に確認すべきお年賀のマナーとのし

せっかくの品物も、渡し方を間違えては台無しです。 のしや渡し方の基本マナーを、しっかり再確認しておきましょう。

 のしの種類と正しい渡し方

お年賀にかける「のし紙」は、何度あっても嬉しいお祝い事なので「紅白の蝶結び（花結び）」の水引を選びます。

表書き（上段）には「お年賀」または「御年賀」と書き、下段には贈り主の名前（自分や会社の名前）をフルネームで記載します。

渡すタイミングは、玄関先ではなく、部屋に通されて挨拶を済ませた後が基本です。紙袋や風呂敷から品物を出し、相手に正面を向けて「心ばかりですが」「皆様で召し上がってください」と言葉を添えて両手で渡しましょう。紙袋は持ち帰るのがマナーです。

喪中の場合の対応

贈る側、あるいは相手側が喪中の場合は、お祝い事である「お年賀」として贈るのは控えます。

この場合は、松の内（一般的に1月7日頃）が過ぎてから、「寒中見舞い」として贈るのがマナーです。のしの表書きも「寒中御見舞」に変えましょう。

もし、どうしてもお正月に訪問する必要がある場合は、のしや水引のない無地の短冊などを使い、「手土産」として渡す配慮が必要です。

お年賀に関するよくある質問

最後に、お年賀に関してよく寄せられる疑問にお答えします。

Q1：お年賀の相場はいくら？

相手との関係性によりますが、一般的には2,000円〜3,000円程度が最も多い相場です。

特にお世話になった方や取引先へは3,000円〜5,000円程度を目安にすると良いでしょう。高価すぎるとかえって相手の負担になるため注意が必要です。

Q2：お年賀はいつまでに渡せばいい？

正式には元旦（1月1日）から松の内（1月7日頃、地域によっては1月15日頃）の間に訪問して渡します。ただし、元旦の午前中は家族水入らずで過ごすことが多いため避けるのが無難です。事前に訪問日時を約束してから伺いましょう。

Q3：お年賀で渡してはいけないものは？

お祝いの場にふさわしくないものは、「踏みつける」を連想させる履物（スリッパや靴下）や、「縁を切る」を連想させる刃物などです。また、目上の方に現金や商品券を贈ることも、失礼にあたると捉えられる場合があります。

まとめ

お年賀は、旧年中の感謝を伝え、新しい年のお付き合いをお願いする大切なご挨拶です。記事の要点をまとめました。

定番のギフトも素敵ですが、「今年こそは記憶に残るご挨拶にしたい」「他とは違う感謝を伝えたい」とお考えなら、オリジナルファクトリーで世界に一つだけのお年賀を作ってみませんか？

1個からスマホで簡単に作成できるため、孫の写真を入れた実家へのサプライズや、社名を入れた特別なビジネス挨拶品にもぴったりです。

ぜひこだわりのオリジナルグッズを添えて、素晴らしい新年のスタートを切ってくださいね。