DTFプリント(DTF転写)は、小ロット・短納期に強く、綿/ポリエステル/ナイロンまで幅広い素材にフルカラー高精細で対応できる印刷方式です。
本記事では、創業50年以上のオリジナルプリント専門企業「エクセル・タム」が、DTFの仕組み・メリット/デメリット・対応素材・活用事例をわかりやすく解説。さらに、インクジェット(DTG)/昇華転写/シルクスクリーン/トナー転写との違いと選び分けも比較表で整理します。
- DTFプリントの特徴を知りたい方
- 小ロットで在庫リスクを下げたい
- ポリエステルやナイロンに印刷したい
- 写真や多色デザインを鮮やかに表現したい
- 展示会やイベントでのノベルティを短納期で用意したい
DTFプリント(DTF転写)とは

DTFプリントとは、”Direct to Film”の略で、DTF転写とも呼ばれます。特殊なフィルムに直接デザインを印刷し、それを生地などの素材に熱で圧着して転写する印刷方法です。
従来の印刷方法では難しかった素材へのプリントや、フルカラーでの鮮やかな表現を手軽に実現できることから、アパレル業界やオリジナルグッズ制作の分野で急速に普及しています。
ここでは、DTFプリントの特徴や仕組み・印刷工程について解説していきます。
DTFプリントの特徴
DTFプリントの最大の特徴は、インクを生地へ直接吹き付けるのではなく、いったん“シート化”してから貼り付ける点にあります。そのため、生地の色や素材の影響を受けにくく、綿・ポリエステル・ナイロンなど幅広い素材に同品質の発色での展開が可能です。
また、シルクスクリーン印刷のように「版」を作る必要がないため、1枚からの小ロット生産にも柔軟に対応できます。
個人でのオリジナルグッズ制作から、企業の販促品、アパレルブランドの少量多品種生産まで様々なシーンで活用されています。
DTF転写の仕組み・印刷工程
DTFプリントは、以下のステップで制作されます。
専用のDTFプリンターを使い、特殊なPETフィルムにデザインを印刷します。
まずCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)のカラーインクでデザインを印刷し、その上に白インクを重ねることで、濃色の生地でもデザインが沈むことなく鮮やかに発色します。
インクが乾く前に、ホットメルトパウダーと呼ばれる粉状の接着剤をフィルムに均一に塗布します。 このパウダーが、デザインを生地にしっかりと固着させる役割を果たします。
パウダーを塗布したフィルムを専用の機器で加熱し、パウダーを溶かしてインク層に定着させます。 これで転写シートの完成です。
完成した転写シートをTシャツなどの素材に乗せ、ヒートプレス機で高温・高圧をかけて圧着します。
熱が冷めた後、フィルムをゆっくり剥がすと、デザインだけが素材に残り、プリントが完成します。
DTFプリントのメリット

DTFプリントには他の印刷方法にはない多くのメリットがあります。
版が不要のため小ロットでも安価
DTFプリントの大きなメリットの一つは、シルクスクリーンプリントなどで必要となる「版」の作成が不要である点です。版の制作にはコストと時間がかかるため、少量生産の場合は、1枚あたりの単価が高くなる要因となっていました。
DTFプリントでは、デザインデータを直接フィルムに出力するため、版代がかかりません。そのため、1枚からでも比較的安価にオリジナルアイテムを制作できます。
個人の趣味やプレゼント、あるいは試作品の製作など、小ロットでのニーズに対して非常にコストパフォーマンスの高い印刷方法と言えます。
フルカラー・高精細のためデザインを忠実に再現できる
DTFプリントは、写真やグラデーション、複雑なイラストなど、色数が多いデザインもフルカラーで鮮やかに再現できます。CMYKのカラーインクに加え、下地に白インクを使用することで、黒や紺などの濃色生地の上でも鮮やかに発色し、デザインがくっきりと映えます。
また、デザインの輪郭がはっきりするため、繊細なイラスト、ロゴや細かい文字の表現にも最適です。
従来の印刷方法では表現が難しかった、あるいは複数の版を必要とした多色デザインも、DTFプリントであれば一度の工程で実現できます。
対応素材が豊富(綿、ポリエステル、ナイロンなど)
従来のインクジェットプリントが主に綿素材を対象としていたのに対し、DTFプリントは綿(コットン)はもちろん、ポリエステルやナイロンといった化学繊維にも美しいプリントを施すことが可能です。さらには、レザー(革)や木材といった異素材にも対応できる場合があります。
Tシャツやパーカーといった一般的なアパレル製品だけでなく、スポーツウェア、ユニフォーム、バッグ、帽子、さらには雑貨類まで、非常に多岐にわたるアイテムへの展開が実現します。
素材横断で同じカラーリング・絵柄を展開できるため、統一感が生まれます。
転写を”在庫化”できる
DTFプリントは、先にデザインを印刷した転写シートをストックしておくことができます。 そして注文が入った際に、必要な分だけ商品に圧着すればよいため、無駄な在庫を抱えるリスクを大幅に削減できます。
この特徴を活かせば、例えばイベント会場でその場で名前を入れる「即時名入れサービス」や受注生産(オンデマンド)形式での販売といった柔軟なビジネス展開も可能です。
特に、複数のサイズ・色展開を行うケースが多いアパレル商品において、DTFプリントを採用することで、機会損失を防ぎつつ、効率的な在庫管理が実現します。
位置合わせがしやすい
DTFプリントのメリットとして正確な位置合わせが容易、という点も挙げられます。印刷されたフィルムを目で確認しながら素材の上に配置できるため、Tシャツの胸元や背中といった基本的な位置はもちろん、袖やパーカーのフード、ポケットの上など、凹凸や縫い目のある箇所の近くにも比較的簡単にプリントできます。
透明なフィルム越しにデザインの配置を確認し、マスキングテープなどで固定してからプレス機にかけることができるため、プリント位置のズレによる失敗を大幅に減らすことが可能です。デザインの配置自由度が高まり、より凝ったデザインのアイテム製作にも挑戦しやすくなります。
洗濯に強く耐久性が高い
適切な手順で加工されたDTFプリントは、生地の伸縮にあわせて伸び縮みし、ひび割れや色落ちがしにくいという特徴があります。ホットメルトパウダーによる強力な接着層が、デザインを生地にしっかりと固着させるためです。
洗濯に強く耐久性も高いため、日常的に着用・洗濯を繰り返すTシャツやユニフォームなどにも安心して使用できます。ただし、プリント品質を長持ちさせるためには、乾燥機の使用を避ける、プリント部分への直接のアイロンがけをしないなど、基本的な注意点を守ることが大切です。
DTFプリントのデメリットと注意点

多くのメリットがある一方で、DTFプリントにも不得意なことや注意すべき点があります。代替案と共に紹介していきます。
特殊な色や表現ができない
DTFプリントはフルカラー表現に優れていますが、一部の特殊な色や表現には対応していません。
- 金(ゴールド)
- 銀(シルバー)
- その他メタリックカラー
- キラキラと輝くラメやグリッター
- 蛍光色
- 厚盛・発泡・蓄光
これらの特殊インクは、DTFプリントのプロセスでは使用することができません。
もし、デザインにこうした特殊な表現を取り入れたい場合は、シルクスクリーンプリントが代替案として考えられます。シルクスクリーンプリントでは、これらの特殊インクに対応した版を用意することで、デザインに高級感やインパクトを加えることが可能です。
凹凸や段差のある面にはプリントできない
熱プレス機を使用してフィルムを圧着する工程があるDTFプリントは、プリント面が平らであることが絶対条件となります。ジッパーやボタン、厚い縫い目など、大きな凹凸や段差がある箇所には、均一に圧力をかけることができず、プリントがうまく定着しません。そのため、これらのパーツをまたぐようなデザインは避ける必要があります。
もし、こうした段差のある部分へのプリントを希望する場合は、その部分を避けるようにデザインを配置するか、あるいは刺繍など、他の加工方法を検討することが代替案となります。
デザインを考える際には、プリントしたいアイテムの形状を事前に確認することが不可欠です。
細かすぎるデザインの再現は不得手
DTFプリントは高精細な表現が可能ですが、限界も存在します。特に、1mm以下の極端に細い線や点、または複雑すぎる幾何学模様などは、プリントの過程で再現が難しくなる場合があります。デザインが欠けたり、下地の白インクが見えてしまったりする可能性があるため、デザイン作成時に注意が必要です。
また、煙や水彩画のような、輪郭が曖昧で淡く消えていく「ぼかし」や「グラデーション」の表現も、デザインの意図通りに再現されないことがあります。
繊細な表現を最優先したい場合は、生地に直接インクを染み込ませるインクジェットプリントや昇華転写プリントが、より適した代替案となる可能性があります。
印刷対象物や素材、印刷個数、どんなデザイン・カラーなのかによって最適な印刷方式は異なります。
「DTFプリントを考えているけど可能?」「○○素材に適した印刷方法が知りたい」など印刷方法でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
DTF転写できる素材は?

DTFプリントの大きな強みは、その対応素材の豊富さです。ここでは、得意な素材から不向きな素材までを一覧でご紹介します。
DTF転写が得意とする素材(布系・ポリエステル・ナイロン)
| 素材 | 主なアイテム例 |
|---|---|
| 綿(コットン) | Tシャツ トートバッグ |
| ポリエステル | スポーツウェア |
| 綿/ポリ混紡 | スウェット パーカー |
| ナイロン | ウィンドブレーカー スニーカー |
| キャンバス | エプロン バッグ |
| 不織布 | エコバッグ アメニティ |
| 麻(リネン) | ジュートバッグ |
| デニム | ジーンズ ジャケット |
DTFプリントは布製品全般を得意としています。
特筆すべきは、インクジェットプリントが苦手とすることが多い「ポリエステル」や「ナイロン」のような化学繊維にも、前処理なしで鮮やかにデザインを定着させることができる点です。
Tシャツだけでなく、スポーツウェアやアウトドアグッズ、エコバッグなど、様々なアイテムの製作に活用されています。
条件付きでDTF転写が可能な素材(木材・合皮)
| 素材カテゴリ | 具体例 | 必要な条件・下処理 |
|---|---|---|
| 皮革 | 合成皮革 PUレザー | 表面が滑らかで、プレス時の熱(約150℃前後)に耐えられること。 |
| 木材 | 木製プレート MDF材 | 表面が平滑に処理されていること。木の油分が多い場合は要相談。 |
布製品以外にも、特定の条件下であればプリントが可能な素材が存在します。ただし、表面の平滑さや耐熱性、そしてインクとの相性など、印刷可能かどうかの判断には専門的な知識が必要です。
さらに実際に印刷を行うにしても、適切な温度や圧力、時間で加工する高度な技術が求められます。木材や合皮のような布製品以外の場合には専門業者への相談がおすすめです。
DTF転写が不向きな素材
DTFプリントは対応素材が多く汎用性が高いですが、加工方法の特性上、プリントが難しい、あるいは綺麗に仕上げられない素材も存在します。
- 熱に弱い素材
-
専用シートを高温で圧着する工程があるため、熱で溶ける・縮む・変形する素材は不向きです。
例:ビニール素材/一部のプラスチック類/シルク
- 特殊加工が施された素材
-
撥水加工、防水加工、シリコンコーティングなどが施された生地は、インクや接着剤が定着せず、剥がれの原因となります。
- 凹凸の大きい生地や曲面
-
凹凸が大きい生地や曲面だと圧着が不十分になり、きれいにプリントできません。
例:タオル地のパイル生地や、起毛素材、リブニットなど表面が平滑でない素材
- ガラスや金属、陶磁器
-
硬質で表面が滑らかな素材は、基本的にDTFプリントの対象外です。DTFプリントの接着技術は、主に繊維系の素材への浸透と固着を前提として設計されています。
DTFプリントと他の印刷方式との比較

ここでは、DTFプリントと他の主要な印刷方式との違いを比較し、それぞれの特徴や長所・短所をまとめます。
インクジェットプリント(DTG)との違い
| DTG | DTF | |
|---|---|---|
| 対応素材の豊富さ | △ 綿100%の天然素材綿混紡 ※綿比率が高いもの | ◎ 綿、ポリエステル、ナイロン、不織布、デニム、キャンバスなど |
| 生地の風合いや通気性 | 前処理剤あり → 〇 前処理剤の層にシート感が出る 前処理剤なし → ◎ 生地本来の風合いと通気性を維持 | 〇 広範囲のデザインだとフィルムを貼り付けたような質感になる |
| 濃色素材への印刷 | △ 鮮やかさはDTFにやや劣る。 前処理が必要。 | ◎ 鮮やかに表現可能。 前処理も不要。 |
インクジェットプリント(DTG: Direct to Garment)は、Tシャツなどの衣類に直接インクを吹き付けて印刷する方法です。
インクジェットプリントも、小ロット対応可能、フルカラープリントという点では共通しています。
一方で、対応素材が綿100%など天然繊維に限られることや、濃色生地の場合は前処理剤による前処理工程が必要になる点が異なります。
前処理剤の使用有無によって仕上がりの風合いや発色に違いがあります。
- 生地にインクが浸透する。
- 自然な風合いで通気性も良好。
- 発色は浅めな印象で、生地色の影響を受ける。
- 前処理剤の層にインクが定着する。
- 前処理剤の層にはシート感があり、通気性は劣る。
- 発色は良くなり、白インクで白押さえ(白引き)すれば生地色の影響を受けなくなる。
昇華転写との違い
| 昇華転写 | DTF | |
|---|---|---|
| 対応素材の豊富さ | △ ポリエステル素材・ポリエステルコーティングされたもの | ◎ 綿、ポリエステル、ナイロン、不織布、デニム、キャンバスなど |
| 生地の風合いや通気性 | ◎ 生地本来の風合いと通気性を維持 | 〇 広範囲のデザインだとフィルムを貼り付けたような質感になる |
| 濃色素材への印刷 | △ 白インクがないため、濃い色の素材には不向き。 | ◎ 鮮やかに表現可能。 前処理も不要 |
昇華転写は、専用のインクで転写紙に印刷し、熱によってインクを気化(昇華)させて生地の繊維に色を染み込ませる方法です。
インクが繊維自体を染めるため、生地本来の風合いや通気性を損なわず、非常に鮮やかで耐久性が高いのが魅力です。スポーツユニフォームの印刷方式としてよく採用されています。
対応素材は、ポリエステル素材やポリエステルコーティングされたものに限定されており、濃色生地への印刷にも不向き、と素材や色の制限が大きい点がDTFプリントとの最大の違いです。
シルクスクリーンプリントとの違い
| シルクスクリーン印刷 | DTF | |
|---|---|---|
| 版の有無 | 必要 | 不要 |
| 得意なロット | 大量生産 | 小ロット生産・多品種 |
| 多色対応 | △ 1色ごとに「版」を作成するため2~3色までが一般的 | ◎フルカラー対応 |
| 特殊な色・加工 | ◎ 金・銀・蛍光色といった特殊インクでの印刷も可能 | ✕ 金・銀・ラメ・蛍光色は不可 |
シルクスクリーンプリントは、1色ごとに「版」を作成し、インクを生地に直接刷り込む伝統的な印刷方法です。
金・銀や蛍光色といった特殊インクの使用も可能で、デザインに独特の表現を加えることができます。同じデザインを大量に生産する場合、版を再利用できるため、1枚あたりのコストを大幅に下げられる点も大きなメリットです。
一方で、版の作成にコストと時間がかかるため、多色刷りのデザインや小ロットの生産には不向きです。
トナー転写との違い
| トナー転写 | DTF | |
|---|---|---|
| 作業性 | △ 用紙サイズが限定される 使用するプリンターのスペックに依存 | ◎ 大型サイズにも対応 ロールメディアにもまとめて印刷可能 →大量印刷時の作業性(生産性)が高い |
| 耐久性 | △ 衣類への耐久性はDTFに劣る トナー層の硬化・ひび割れが起きることもある | 〇 洗濯や摩擦にも比較的強い |
| 鮮やかさ | 〇 DTFにはやや劣る | ◎ フルカラー対応で高精細 |
トナー転写は、レーザープリンターやコピー機で専用の転写紙にデザインを印刷し、それを熱で圧着する方法です。
DTFプリントと同様に版が不要で、フルカラーのデザインを手軽にプリントできる点が共通しています。
しかし、使用する「インク」が異なります。一般的に、DTFプリントの方がインクの粒子が細かいため、より高精細で滑らかな画質になります。トナー転写は、プリント部分に特有の光沢感が出たり、デザインの周りに糊の跡が残ったりしやすいです。
また、洗濯を繰り返すうちに、トナー層が硬化し、ひび割れが起きやすい傾向がある点もデメリットです。
これらのトナー転写の課題を解決した上位版がDTF印刷とも言えます。
印刷方式による違い一覧
これまでの比較を一覧表にまとめました。作りたいグッズの素材やロット数、デザインに合わせて最適な方法を選びましょう。
| DTFプリント | インクジェット (DTG) | 昇華転写 | シルクスクリーンプリント | トナー転写 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 得意なデザイン | フルカラー写真微細 | フルカラー写真ぼかし表現 | フルカラー写真総柄 | 単色/特色 シンプルなロゴ | フルカラーイラスト |
| 色の再現性 | 非常に高い | 高い | 鮮やかになる | 版の色に依存 | DTFやDTGに比べると発色が沈む |
| 仕上がりの風合い | やや厚みのあるシート感 | 前処理剤なし:自然な風合い 前処理剤あり:ややシート感が残る | 非常に柔らかく自然(染色) | インクの厚みがある | やや光沢のあるシート感 |
| 推奨ロット | 1枚〜中 | 1枚〜中 | 1枚〜中 | 中〜大 | 1枚〜小 |
| 版の要否 | 不要 | 不要 | 不要 | 必要 | 不要 |
| 主な対応素材 | 綿、ポリエステル、ナイロンなど | 綿(化繊は要前処理) | ポリエステル | 綿、ポリエステルなど | 綿、ポリエステルなど |
| 濃色生地 特色対応 | 濃色生地も対応 前処理不要 | 濃色生地へは前処理必要 | 濃色生地へは不向き | 金銀ラメ 発泡/クラック 特色特殊加工対応 | 濃色生地も対応 |
| 耐久性(洗濯) | 高い | 比較的高め | 非常に高い | 非常に高い | やや劣る |
弊社(エクセル・タム)では、様々な印刷手法を取り入れ、小ロットでのご依頼や持ち込みのご対応も行っています。「予算に応じた印刷方法や素材についても相談したい」など検討段階の方もお気軽にご相談ください。
【事例紹介】DTFプリントによる製品制作・活用シーン

DTFプリントの「小ロット対応」「多素材対応」「フルカラー」「高精細」という特徴は、様々なビジネスシーンで活用されています。
展示会やイベントでのノベルティ(販促品)やブランディングとして
DTFプリントは、展示会や各種イベントで配布するノベルティグッズの制作に最適です。イベントごとにデザインを変えたり、日付を入れたり、といった可変的な対応にも優れています。
企業のロゴやキャラクターをフルカラーで印刷したエコトートバッグを来場者ノベルティとして配布。安価な不織布を使用することで制作費用を下げつつも、DTFプリントによる高精細な印刷でクオリティも担保できます。
小ロットでも低コストなため、サークルや部活単位でのお申込みも。サークルメンバーの名入れ、メンバーで考えたデザインを施したお揃いTシャツをDTFプリントで制作。ひと目で所属サークルがわかり、学園祭での呼び込みにも一役買います。
周年記念や限定キャンペーンアイテムとして
DTFプリントは、企業の周年記念や、期間限定のキャンペーン商品の制作においてもよく活用されています。
周年記念は、会社や団体、商品サービスが生まれた記念すべきタイミングです。周年記念を祝して無料で配布したり、年数をあしらったデザインで制作し販売したりする際には、有料無料にかかわらずブランディングの観点から品質にはこだわりたいものです。企業やブランドのロゴを微細に美しく印刷できる「フルカラー・高精細」なDTFプリントが最適と言えます。
転写シートを先行的に作成しておき、販売・配布個数に合わせて商品に圧着することで在庫リスクを抑制。DTFプリントは比較的短納期であることから、キャンペーン中の反響に合わせて、サイズごとの欠品や増産にもスムーズに対応できます。
店舗・施設のオリジナルグッズとして
カフェや雑貨店、美術館、観光施設などで販売されるオリジナルグッズの制作事例も多くあります。
オリジナルグッズは訪れた人にとって記念になるほか、店舗の収益にも貢献する重要なアイテムです。
DTFプリントなら多品種を少量ずつ生産できるため、在庫リスクを抑えながらラインナップを充実させることが可能です。
シンプルなデザインのエコバッグ、布製のランチョンマット等の雑貨を販売。ハロウィンやクリスマスなど季節ごとにデザインを変えながら展開し、都度販売個数を限定すればプレミア感を演出することもできます。
ご依頼から納品までの流れ

ご依頼からご納品までの一般的な流れをご紹介します。弊社(エクセル・タム)においても以下の流れで進めております。
メールフォームやお電話でお気軽にお問い合わせください
- 印刷したい品物、素材
- 数量
- 用途
上記3点を主に伺い、場合によってはその他にも何点かご質問させていただきます。
ヒアリングさせていただいた内容をもとにお見積もりを出させていただきます。
ご依頼内容や他との受注状況を鑑みて、納期についても大まかな目安をお伝えいたします。
ご用意いただいたデザインを入稿していただきます。jpgやpngといった一般的な画像データでもご対応可能です。
データ作成につきご不明点・ご相談がございましたら弊社サポートが丁寧にご案内いたします。
「数量が多い」「デザインが複雑」「実際に印刷されたカラーを確かめたい」などの場合に、必要に応じてサンプル制作を行うことも可能です。
特に色味については、デバイスの環境下によって代わり、実物と差を感じられることもありますのでご確認いただくと安心かと思います。
入稿の最終確認(サンプル制作でのご確認)が済んだら本制作へと移ります。
ご指定の方法・場所へのご納品となります。
DTFプリントのよくあるご質問

DTFプリント(DTF転写)を検討している際によくあるご質問をまとめました。
持ち込みでの対応もしていますか?
印刷会社によって対応は異なります。
弊社(エクセル・タム)では、お持ち込みいただいた製品や市販品への印刷も対応しております。
- 印刷したい品物
- 数量
- 用途
- ご予算
上記4点を伺えるとスムーズにご提案できるかと思います。ぜひお気軽にお問い合わせください。
この素材にDTF転写が最適なのかよくわからないのですが…
ご安心ください。「この印刷方式で最適なのか?」とお問い合わせいただくことはよくあります。
創業50年以上、様々な印刷方式・アイテムに対し豊富な実績がある弊社では、お客様が作りたいグッズのイメージや用途、ご予算などをまずは伺います。
その上で、DTFプリントが最適か、あるいは他の印刷方法(スクリーン/昇華/DTG/UV 等)が良いかを含め、プロの視点から最適なプランをご提案させていただきます。
最低注文数は決まっていますか?
弊社では、最低注文数を特に設けておりません。
DTFプリントは、その特性上「版」を必要とせず、1点から制作・注文可能です。ただし、一般的に、注文数が多くなるほど1点あたりの単価は割安になる傾向があります。
また、数百点単位での大量生産を検討されている場合は、シルクスクリーンプリントなど他の印刷方法の方がトータルコストを抑えられる可能性もあるため、併せてご提案させていただきます。
デザインデータはどのような形式で用意すればいいですか?
Adobe Illustrator や Adobe Photoshopといったプロ向けのグラフィックソフトで作成されたデータ形式を推奨している印刷会社が多いです。色の情報や解像度を正確に保ったまま印刷できるため、デザインの再現性が高くなります。
しかし、こうした専門ソフトをお持ちでない方も少なくありません。そこで、弊社では、JPEGやPNGといった一般的な画像データでの印刷・入稿にも対応しております。
データ作成に不安がある場合も、弊社スタッフがサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。
注文してから、どのくらいで届きますか?
納期は、アイテムの種類、数量、デザインの内容、そして工場の受注状況など、様々な要因によって変動します。そのため「何日で必ず届く」と断言はしかねますが、目安としては、1週間〜10日程度のケースが多いです。
イベントでのご使用など、納期に期限がある場合は、余裕を持ったスケジュールでご相談・ご依頼いただくことをおすすめいたします。
お急ぎの場合は、可能な限り対応させていただきますので、お問い合わせの際に希望納期をお知らせください。
まとめ
DTFプリントは、「対応素材が幅広く」「1枚から」「フルカラーで」プリントできる現代的かつ画期的な印刷技術です。
- 小ロット・多品種の生産で在庫リスクを抑えたい
- ポリエステル製のスポーツウェアやナイロン製のバッグにもプリントしたい
- 写真やイラストを使ったカラフルなデザインを実現したい
このようなニーズをお持ちの方にとって、DTFプリントは最適と言えます。
ブランディングや認知を得たい場面では、配布されるアイテムの品質が会社やサービスの印象をも左右します。展示会やイベントでのノベルティとして、店舗・施設のオリジナルグッズとして、DTFプリントを採用し、フルカラーで高品質なアイテムを制作し印象アップにつなげていきましょう。
「この素材に印刷可能?」「どれくらいの予算・納期でできるか相談したい」などまずはお気軽にお問い合わせください。


