記者会見や展示会でよく目にする、企業ロゴが市松模様に並んだ「バックパネル」。
メディア映えやブランディング効果を高めるために欠かせないPRツールですが、いざ導入するとなると「種類やサイズはどう選ぶ?」「レンタルと購入、どちらが自社に合っている?」と迷われる方も少なくありません。
本記事では、バックパネルの基礎知識から最適な素材・サイズの選び方、デザインのコツまでを徹底解説。コストパフォーマンスを最大化する賢い運用方法もあわせてご紹介します。
- バックパネルの種類やサイズ、素材の違いを一通りおさえておきたい方
- 記者会見や発表会の背景に使うバックパネルを初めて手配する広報・総務担当の方
- 展示会・見本市・合同企業説明会などのブース装飾を検討しているマーケティング/採用担当の方
- レンタルと購入のどちらが自社に合うか迷っている方、既存フレームを活かして幕だけ印刷したい方
バックパネルとは?

バックパネルとは、記者会見や展示会・イベントなどで、登壇者やブースの後ろに設置する「大型の背景パネル」のことを指します。
幅2〜4m、高さ2〜3mほどの大きな表示面を持ち、企業ロゴや商品名が印刷されるケースが多いです。
同じようなものでも、現場ではさまざまな名称で呼ばれます。
- バックパネル
- バックボード
- インタビューボード
- 記者会見ボード
- スポンサーボード
印刷会社やレンタル会社によって呼び方が違うので、発注時には「記者会見や展示会の背景に使う、大型の背景パネルを用意したい」と用途まで伝えると、誤解を防げて安心です。
バックパネルを設置する主なメリットは以下の通りです。
- 写真・映像・SNSでの露出が増える
-
ロゴや商品名を繰り返し表示することで、映像を通じたPR効果が高まる
- 「誰の会見・イベントか」が一目で伝わる
-
背景に社名やロゴがあれば、画像だけでも主催者が分かる
- 会場の雰囲気が締まる・華やぐ
-
シンプルな会議室やイベントホールでも、ブランドカラーのバックパネルがあるだけで印象が大きく変わる
バックパネルは、単なる背景隠しを超えた、強力なPRツールとしての役割も持っています。
バックパネルの種類

バックパネルは、骨組み(フレーム)の構造によっていくつかのタイプに分かれます。
ここでは、よく使われる3タイプをご紹介します。イベントの規模や設営スタッフの人数、持ち運びの頻度に応じて最適なタイプを選択しましょう。
ジャバラ折りたたみ式(ポップアップ式)
ジャバラ折りたたみ式は、アルミ製のフレームをアコーディオンのように広げて設営する、最もポピュラーなタイプです。
広げたフレームの上から布製の幕をマジックテープなどで貼り付けて使用します。
最大のメリットは、設置・撤収が簡単な点です。工具不要で、フレームを広げるだけで一気に大きなパネルになるため、2名いれば5分〜10分程度で設営が完了します。
しっかりとした構造ながら軽量でコンパクトに収納可能で、持ち運びがしやすい点も支持されるポイントです。
幕を差し替えるだけで別デザインのバックパネルとして再利用できるため、商品発表会や採用イベントなど、年間を通じて複数の場面で活用したい企業に向いています。
一方で、フレームの奥行きが30cm前後必要になるため、狭い会場では圧迫感が出ることがあります。ステージと客席の距離が短い会場では、事前に設置スペースをしっかり確認しておくことが大切です。
- 頻繁に持ち運ぶ全国規模の展示会
- 設営スタッフが少ないイベント
- 定期的に幕を差し替える場合
簡易パイプフレーム式
簡易パイプフレーム式は、組み立て式のパイプを連結して枠を作り、そこに幕を張るタイプです。
製品によっては、複数連結して長い壁面を作ることができるものもあり、展示会ブース全体の背景としても活用しやすい構造です。
フレーム自体が細く、完成形も薄型なため、省スペースで設置できる点も強みです。
シンプルな構造で、部品単位まで分解すれば非常にコンパクトにまとまる一方で、パーツ数が多いゆえに組み立て工程が増え、設置・撤収に時間がかかります。
初めて使用する際は、事前にリハーサルをしておくか、時間にゆとりをもって設営に当たるのがよいでしょう。
- サイズの自由度や大きさを重視する場合
- 一度設置したら長時間動かさない場合
- 省スペースでの設置をしたい場合
ロールスクリーン式
大型のロールアップバナーのような構造を持つ「ロールスクリーン式」のバックパネルです。下部のカセットにスクリーンが巻き取られており、使用時に上へ引き出して支柱で支える仕組みになっています。
ロールスクリーン式の魅力は、何と言っても設営・撤収の手軽さです。スクリーンを引き出して支柱に固定するだけなので、1人でも短時間でセッティングできます。
さらに、非常に省スペースで、狭い通路やエントランスへの設置も可能です。
その反面、ジャバラ式やパイプフレーム式に比べるとサイズの自由度は低いというデメリットもあります。サイズは横幅2m前後のものが多く、本格的な大人数会見や大型のバックパネルとしては不向きです。
複数台を連結して並べる方法もありますが、継ぎ目が目立ってしまう点に注意が必要です。
- とにかく簡便に背景を整えたい場合
- 狭いスペースへの設置を検討している場合
- 社内イベントやオンライン配信時の利用で、手軽さを最重視する場合
バックパネルで使用される布や素材

バックパネルの印象を左右するのは、フレームだけでなく、実際に印刷される「幕」や「ボード」の素材です。ここでは代表的な素材の特徴を整理します。
布(トロマットなど)
バックパネルの幕で最もよく使われるのが、ポリエステル系の布素材です。なかでも「トロマット」と呼ばれる平織りの布は、大判グラフィック用途として定番になっています。
トロマットは表面がマット調で光の反射が少なく、撮影時に照明が映り込んでしまうリスクを抑えやすい素材です。白飛びしにくいため、ロゴも鮮明に映り、しっかりとPRできます。
ある程度の厚みがありながらも柔らかく、折り畳んで収納できるため、搬入・保管のしやすさも大きなメリットと言えます。
会見や展示会など写真・映像に残るシーンでは、布系のバックパネルが選ばれることが多くなっています。
ビニール系(ターポリン)
ビニール系シートの「ターポリン」は、ポリエステルの基布を塩ビで挟み込んだ構造で、耐久性と発色の良さに優れています。グラフィックの色味をしっかり出したい場合や、屋外寄りの会場で使用する場合に検討されることが多い素材です。
一方で、布素材に比べるとやや重く、巻きぐせや折りジワが残りやすい点には注意が必要です。
長尺のままロール状で保管することになるため、「保管スペースをどこに確保するか」という観点も踏まえて検討するとよいでしょう。
木工パネル
ショールームや常設展示、短期の展示会などでは、木工パネルや厚手のスチレンボードに印刷シートを貼り込んだバックパネルが採用されることもあります。表面が硬く滑らかで高級感があり、文字や写真をシャープに見せられるのが利点です。
その半面、重量があることや、一体物では搬入が難しいため現場での連結作業が必要になるなど、運用上のハードルは少し高くなります。頻繁に持ち運ぶバックパネルというよりは、「この場所にしばらく設置しておきたい」というケースで検討される素材です。
エクセル・タムでは、バックパネルの背景幕(替え布)のみのご注文を承っております。
背景幕や横断幕の印刷実績も豊富にあり、トロマットやターポリンといった主力素材をはじめ、様々な素材に対応しております。ご利用の用途やご予算に応じて最適なご提案が可能ですので、お気軽にご相談ください。

バックパネルのよくある活用シーンと事例

バックパネルは、企業規模や業種を問わずさまざまな場面で活用されています。ここでは、代表的なシーンをいくつかご紹介します。
記者会見・インタビュー
企業や自治体による新商品発表や業務提携といった公式発表、スポーツチームによる監督・選手の就任会見などでは、登壇者の背後に社名やチームロゴが繰り返し配置されたバックパネルが用意されることが一般的になっています。
どの角度からカメラが向いても背景にロゴが映り込み、ブランドの露出を最大化できるためです。
展示会・見本市・合同企業説明会・採用イベント
他の企業もいる展示会や合同企業説明会などでは、自社のビジュアルを大きく掲示することで、離れた場所からでも「どの会社のブースか」が分かりやすくなります。
ロールアップバナーやカウンター、テーブルクロスなどと組み合わせることで、ブース全体をトータルでブランディングすることが可能です。
表彰式・周年イベント
社内イベントのステージ背景や、記念撮影用のフォトスポットとして活用することで、イベントの格調を高め、参加者の満足度を向上させます。
表彰式や周年イベントで撮影した写真は、あとから社外向けの広報資料や採用ページに掲載されることも少なくありません。こうした場面でバックパネルを用意しておくと、写真に華やかさときちんとした印象が加わり、広報・採用どちらにおいても好印象につながります。
ファンミーティング・自治体イベント
ファンミーティングや自治体イベントでも、フォトスポット用のバックパネルを用意するケースも増えています。
来場者が写真を撮りたくなる背景をつくり、そこにイベントロゴやブランドロゴをさりげなく配置しておくことで、SNS上での自然な拡散が期待できます。
バックパネルのサイズと選び方

バックパネルのサイズは、設置する環境によって最適な寸法が変わります。単に「できるだけ大きく」と考えるのではなく、使用シーンから逆算して検討することが重要です。
- 会場の広さ
- 登壇者の人数
- 搬入経路(一体型や木工パネルの場合)
横幅の種類と選び方
一般的なジャバラ式バックパネルでは、「3×3」「3×4」などのユニット表記が用いられることが多く、3×3タイプで幅2.2〜2.3m前後、3×4タイプで幅3m前後、高さは2.2〜2.3m程度が一つの目安となります。1マスが75㎝(0.75m)前後と覚えておくと便利です。
想定される登壇人数に合わせて適切な幅を選びましょう。
- 幅2.3m前後 「3×3」(1〜2名用)
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社長単独の会見や、受付横のサインとして最適です。コンパクトなため、小規模な会議室でも圧迫感がありません。
- 幅3.0m前後 「3×4」(2〜3名用)
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最もスタンダードなサイズです。対談形式や、司会者とゲストが並ぶシーンでも十分な背景を確保できます。「迷ったらこのサイズ」と言える汎用性の高さがあります。
- 幅4.5m以上(4名以上・集合写真)
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表彰式で受賞者が一列に並ぶ場合や、テープカットなどを行う場合は、このクラスの大型サイズが必要です。
高さと注意点
一般的なバックパネルの高さは2.0m〜2.4m程度です。 日本の一般的なオフィスの天井高は2.5m前後であることが多いため、高さ2.3m程度のパネルであれば問題なく設置できます。
ただし、古い建物や、梁(はり)が出ている会場、シャンデリアがある宴会場などでは干渉する恐れがあるため、事前の実測をおすすめします。
さらに、木工パネルや一体型ボードなどは、搬入経路の制約を受けやすくなります。入り口やエレベーターの寸法も確認し、図面や簡単なラフスケッチで搬入経路と設置位置を確認しておくと安心です。
デザインのコツと注意点

バックパネルのデザインは、「情報量を増やす」ことよりも、「一瞬で伝える」ことが重要です。写真や映像を通じて見られることを前提に、遠目から見ても分かりやすい設計にしましょう。
- 情報量を絞る
- 余白を持たせる
- 使う色数を絞る
- コントラストをはっきりさせる
情報を絞り余白をもたせる
まず意識したいのは、入れる情報を絞ることです。企業ロゴと社名、イベント名や商品名があれば十分なケースがほとんどです。それ以外の説明文や詳細なキャッチコピーは、配布資料やウェブサイトなど別のツールで補完したほうが全体として分かりやすくなります。
ロゴや文字を詰め込み過ぎると、遠目から見た時に文字が判読できません。適切な余白を設けることで、ロゴや文字が引き立ち、洗練された印象を与えます。
色数を絞りコントラストをはっきりさせる
次に、色使いとコントラストの設計です。コーポレートカラーをベースにしつつ、背景色と文字色・ロゴ色の組み合わせで、遠目からでもはっきりと認識できる配色を選びます。
撮影時はスポットライトや周囲の光の影響を受けるため、画面上でギリギリ読める程度のコントラストだと、実際の現場では視認性が下がる可能性があります。
可能であれば、デザイン案を縮小してA4サイズに出力し、数メートル離れてチェックしてみると安心です。
なぜ市松模様(チェッカー柄)なのか?
記者会見などでよく見られる市松模様(チェッカーパターン)は、「どの方向から撮影しても一定の間隔でロゴが現れる」という点で非常に合理的なデザインです。
また、複数のスポンサーやブランドロゴを公平なサイズで繰り返し配置できることもあり、登壇者が立つ位置や人数が変わっても、背景として破綻しにくいレイアウトと言えます。
マス目のサイズは会場の広さや想定される撮影距離によって調整する必要がありますが、「どこでトリミングされても必ずロゴが残る」ことをイメージしながら設計すると、失敗が少なくなります。
自作?レンタル?購入?バックパネルを用意する方法

バックパネルを用意する方法としては、「自作」「レンタル」「購入(オリジナル制作)」の3つが考えられます。それぞれの特徴を踏まえて、利用頻度や予算、品質へのこだわりに応じて最適な方法を選びましょう。
| 項目 | 自作 | レンタル(1回利用) | 購入 |
|---|---|---|---|
| 費用の目安 | 数千円〜3万円程度 | 約4万〜6万円 | 約 5万〜8万円 |
| 費用の内訳 | ポスターや印刷幕自作スタンド | フレーム貸出料印刷シート(買取) | フレーム購入金額印刷シート(買取) |
| 2回目以降の費用 | 替え幕費用のみ | 約4万〜6万円都度一式レンタル料 | 約 2万〜3万円替え幕費用のみ |
| 品質・デザイン | 品質に不安、デザインに手間 | オリジナルデザイン | 自由度高く、高品質 |
| 保管スペース | 不要 | 不要 | 必要 |
| 適した利用シーン | 非常に小規模なイベント、お試し | 単発・短期のイベント、本体の保管場所がない場合 | 繰り返し利用、ブランドイメージを重視する場合 |
※上記は一般的な相場イメージであり、実際の価格はサイズ・印刷幕の素材(布/ターポリン/防炎仕様など)、枚数、オプション(縫製・ハトメ加工・ケース有無)によって大きく変動します。
自作のメリットデメリット
身近なパーテーションやパネルに自分たちで印刷したポスターを貼り合わせるなど、いわゆる「自作」で背景を整える方法です。購入やレンタルの費用がかからないため予算を抑えられるメリットがあります。
一方で、作成にあたって印刷方法を調べたり、デザインや寸法の調整を行ったりと想像以上に時間を要し、スタッフのリソースが割かれる点がデメリットと言えます。
さらに、安全性や強度、見た目の完成度を安定して担保するのは簡単ではなく、特にメディアが入るような公式の場面では、専門業者による機材や印刷物を使ったほうが安心です。
レンタルのメリットデメリット
単発のイベントや短期間で年に1度だけ行うような催しであれば、レンタルサービスを利用する選択肢もあります。
レンタルであれば初期費用を抑えやすく、使用後は返却するだけで保管スペースも不要な点がメリットとしてあげられます。
しかし、レンタルの場合でも「背景の布(印刷物)」は毎回オリジナルで作る必要があるため、買取になるケースがほとんどです。「フレームのレンタル費」+「布の制作費」がかかるため、実は2回レンタルすると、購入するよりも割高になることがよくあります。
バックパネルを繰り返し使う場合や長期間の設置には不向きと言えるでしょう。
購入(オリジナル制作)のメリットデメリット
年に複数回バックパネルを使用する予定がある場合には、購入するのがおすすめです。
初期費用はレンタルに比べると高く、デメリットとも思えますが、同じフレームを使いながら布(幕)だけを差し替えることもできるため、回数を重ねるほど1回あたりのコストは抑えやすくなります。
新商品のPRや季節ごとのイベントなど、年に数回バックパネルを使うシーンがある企業であれば、購入して使い回す運用が圧倒的にコストパフォーマンスに優れています。
エクセル・タムでは、バックパネルの背景幕(替え布)のみのご注文を承っております。
背景幕や横断幕の印刷実績も豊富にあり、印刷品質はもちろん、入稿時のサポートや折れシワに配慮した配送などアフターフォローにも力を入れております。鮮やかな背景幕を制作したい方や初めてバックパネルを作成される方もお気軽にご相談ください。
バックパネルの制作から設置までの流れと注意点

実際にバックパネルを制作・導入する際の一般的な流れと、事前に確認すべき項目や注意点を整理しておきます。
具体的な流れ
記者会見なのか、展示会ブースなのか、フォトスポットとして使いたいのかによって、適したサイズや素材、デザインの方向性は変わってきます。
登壇人数の確認だけでなく、誰がどこに立ち、どのような写真や映像を想定しているのかまでイメージしておくと、その後の仕様決めがスムーズです。
会場の条件を踏まえたサイズ・仕様の決定に進みます。設置希望位置の幅・奥行き・天井高を確認し、搬入経路の制限がないかも併せてチェックします。
そのうえで、ジャバラ式やパイプフレーム式、ロールスクリーン式などの構造を選び、表面の幕素材や印刷方法を決めていきます。
デザイン制作とデータ入稿の段階に入ります。多くの印刷会社では、バックパネル用のIllustratorテンプレートやPDFテンプレートを用意していますので、これを活用するとスムーズです。
ロゴデータはベクターデータ(AI/PDF)を用意し、写真画像は実寸での解像度やカラープロファイルに注意しながら配置します。塗り足しや文字切れなど、印刷特有の注意点については、各社の入稿ガイドに従うとよいでしょう。
データチェック完了後、印刷・縫製が行われます。通常は1週間〜10日程度で納品されます。
納品されたバックパネルは、初回利用前に一度試しに組み立ててみることをおすすめします。
実際の組み立てに要する時間や人数感を把握できるだけでなく、幕の張り具合や色味の確認にもなります。
当日は余裕を持ったスケジュールで会場入りし、設営と最終確認を行うと安心です。
【注意点】事前に確認しておきたいこと
事前に確認しておくべき点は、主に以下の5点です。
- 会場のサイズ・天井高・搬入口の寸法
- 撮影距離・カメラ位置から見える範囲のシミュレーション
- ロゴの視認性(縮小した時に読めるか)
- 設営に必要な人数・時間の確認
- 保管方法(購入の場合)/返却方法(レンタルの場合)
ジャバラ式であればゴルフバッグ程度のサイズに収納できるため、搬入経路も問題にならないことが多いです。撤収後も、倉庫の隅などで保管可能です。
一方、木製パネルなど折りたためないタイプのパネルは搬入経路の確認や組み立てスペースの確保が必要になります。
よくある質問(FAQ)

どのくらい前に注文すれば間に合う?
利用する日の10日ほど前を目安にするとよいでしょう。
仕様や制作会社にもよりますが、データ入稿から実制作・出荷まで、1週間〜10日程度は必要です。
デザイン制作から依頼する場合や、大型サイズ・特殊仕様の場合は、さらに余裕を見て、イベントの2〜3週間前には一度相談しておくと安心です。
直前になってから「やっぱりバックパネルが必要だった」というケースも多いため、イベントの企画段階から並行して検討しておくことをおすすめします。
デザインデータはどうやって作る?
多くの印刷会社は、テンプレートデータを提供しています。まずはテンプレートをダウンロードし、それに沿ってIllustratorや対応ソフトでデザインを作成します。
ロゴはAIデータまたは高解像度のPDFで入稿するのが一般的ですが、写真を用いる場合は実寸サイズで十分な解像度があるかどうかを確認しましょう。
バックパネルは屋外でも使える?
はい。バックパネルは基本的には屋内利用を想定した什器ですが、素材や設置方法によっては、短時間の屋外イベントで使用されるケースもあります。
ただし、屋外では風や雨の影響を大きく受けます。特にジャバラ式やパイプフレーム式は面積が大きいため、風を強く受けて転倒・破損のリスクが高まります。屋外で使用する場合は、以下の点に注意し安全面を最優先に検討することが大切です。
- 風の強い日は使用を避ける
- ウエイトやロープでしっかりと固定する
- 雨天時は防水性のある素材を選ぶ、もしくは屋根のある場所で使用する
屋外イベントがメインの場合は、専用の屋外看板やターポリンバナーなど、屋外向けに設計されたサインツールも併せて検討してみてください。
弊社では、屋外に設置する横断幕や垂れ幕、ターポリンバナーの制作実績も多数ございます。設置期間や場所をヒアリングさせていただいた上で、バックパネル以外の選択肢も含めたご提案が可能です。ぜひお気軽にご相談ください。
汚れたときのお手入れ方法は?
トロマットなどの布素材の幕であれば、軽い汚れは柔らかい布で優しく拭き取るのが基本です。
ひどい汚れが付いた場合は、中性洗剤を薄めて部分的に軽く叩くように拭き、よく水拭きして洗剤分を取り除きます。
濡れたまま長時間放置するとカビやシミの原因になるため、陰干ししてしっかりと乾かしてから保管します。
ターポリンについては水拭きが可能ですが、強くこすると傷がつく恐れがあるためやさしく拭いてください。
素材によって適切なケア方法は異なりますので、制作会社の指示も併せて確認しておきましょう。
布だけの購入はできる?
はい、可能です。
特にジャバラ式などのバックパネルは、本体フレームはそのままに、デザインが印刷された布(メディア)だけを交換して繰り返し使用できます。
商品ラインアップが増えたタイミングやブランド刷新のタイミングなどで、幕だけ差し替える運用は非常に有効です。
弊社では、バックパネルの「布だけ」「幕だけ」の制作が可能です。横断幕や垂れ幕など布素材からビニール素材まで幅広い素材へ対応しております。ご利用になる用途、フレームサイズ、使用環境(屋内か屋外か防炎加工の有無など)に併せて最適なご提案をさせていただきます。
「このサイズで印刷できる?」などご検討中の段階の方も、お気軽にご相談ください。
まとめ
バックパネルは、記者会見や展示会、企業イベントなどで「誰の、どのブランドの場であるか」を視覚的に伝え、PR効果も備えた背景ツールです。
まずは「どんな場面で」「どれくらいの頻度で」「どのように見せたいのか」という目的を整理し、会場の広さや登壇者の人数、搬入経路を踏まえてサイズと構造を選ぶことが大切です。
そのうえで、情報を絞ったデザインと適切な素材を組み合わせれば、写真や映像、SNS上でも伝わる印象的なバックパネルになります。
自社のブランド露出を強化したい、イベントや会見の場をワンランク上の印象にしたい方は、高品質なオリジナルの背景幕を導入されてはいかがでしょうか。
