コミケで目立つポスターの作り方｜サイズ、デザイン、印刷、設営まで解説

2025年12月12日

コミックマーケット（コミケ）は、国内最大級の同人イベントです。2024年冬のコミケ105では2日間で約30万人が来場し、島中でも壁サークルでも、いかに自分のスペースを「見つけてもらうか」がすべてと言っても過言ではありません。

そこで重要な役割を果たすのが「ポスター」！サークルの世界観や作品の魅力を数秒で伝えるための、もっとも効果的な宣伝ツールです。

次回のコミケ開催は以下の日程です。

次回のコミケ開催日

2025年12月30日（火）・31日（水）：「コミックマーケット107」
2026年8月15日（土）・16日（日）：「コミックマーケット108」

この記事では、ポスターの役割やおすすめサイズ、デザインのコツなど、コミケのポスターに関する知識を網羅的に解説します。

初めての方はもちろん、毎回参加しているサークルにも役立つ内容になっているため、コミケにサークル参加をお考えの方、必見です！

コミケでポスターを掲示する目的

コミケでポスターを掲示する目的は、以下の通りです。

コミケのポスター掲示目的

サークル名や作風を一瞬で伝える
立ち止まるきっかけを作る
新規の読者を引き寄せる
買うべき理由を視覚でアピールする

コミケの会場はとにかく人が多く、島中では横並びのスペースがずらりと並びます。

そんな環境で自分のサークルを見つけてもらうには、視覚的に一瞬で伝えるポスターが必須！

島中は特に奥まった位置にあるため、ポスターがあるだけで人の流れが変わることもあります。

実際、「買うか迷っていたけど、ポスターを見て決めた」という声も多いほど、コミケでのポスターは大きな役割を果たしています。

以下では、コミケにおすすめのポスターのサイズから目立つデザインにするコツまで細かく解説していきます。コミケのポスターにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

コミケポスターのサイズは？定番サイズ7つ

コミケでよく使われるポスターサイズは以下の7種類です。ここでは、それぞれの特徴とメリットを整理します。

ポスターサイズの種類	特徴・メリット
A4 （210 × 297mm）	・卓上に置く小さめのPOPサイズ・名刺代わりや補足説明用として便利・大型ポスターのサブとして使われることもある
A3 （297 × 420mm）	・卓上やイーゼルに設置しやすい・島中で「控えめに告知したい」場合に・追加情報や新刊紹介ポップとしても活用可能
A2 （420 × 594mm）	・島中でよく使用される定番サイズ・高さを出しやすく、視認性と取り回しのバランスがよい・卓上スタンドにも設置できる
A1 （594 × 841mm）	・誕生日席で圧倒的に目立つ定番サイズ・絵を大きく見せられる・スペース前の通路からでもしっかり視線をキャッチできる
A0 （841 × 1189mm）	・壁サークルでよく使われる特大サイズのポスター・フック・クリップで壁に吊るすのが基本・存在感が段違いで、タペストリー化する人も多い
B2 （515 × 728mm）	・商業ポスターでも採用される見やすい比率・キャラ絵が映えるため誕席、島中どちらでも人気・A1よりややコンパクトで扱いやすい
B1 （728 × 1030mm）	・A1より縦に長く、視線を強く引く・壁や誕席向けの大判サイズ
横断幕バナー（長辺900mm〜1800mm程度）	・壁サークルや誕席で使用されることが多い・スペースの上部に掲げると遠くからでも見つけやすい・印象を統一したいならタペストリーもおすすめ

配置別おすすめコミケポスターサイズ

同じポスターでも、サークル配置によって選ぶべきサイズは変わります。自分の場所に最適なサイズを選ぶことで、視認性が数倍よくなります。

誕生日席（誕席）のおすすめサイズ

誕生日席（誕席）のおすすめポスターサイズは【A1、B2、B1、A0】です。

ポイント

頭から目線よりやや上に高さを合わせる
情報を詰めず、絵を大きく
タペストリー化すると耐久性、持ち運びの便利さがアップ

誕生日席（誕席）は人通りが多く、視界が抜けるため大型サイズが圧倒的に有利です。

そのため、ポスターのサイズはA1やB2などがおすすめ。大きめのサイズのポスターで、その場の主役をかっさらいましょう！

島中のおすすめサイズ

島中のおすすめのポスターサイズは【A2、A3、縦長バナー】です。

ポイント

横に広がる設置はNG
できるだけ縦に視線を誘導すると◎
卓上＋背面の二段構成で視線を引きつけるのもおすすめ

島中スペースは横が詰まりやすく、通路が狭いため、縦方向の視認性が重要です。

そのため、A2サイズのポスターなどで縦に視線を誘導しながら、近づいてきた人に再度アピールができる卓上ポップも用意しておくことをおすすめします。

壁サークルのおすすめサイズ

壁サークルのおすすめのポスターサイズは【A0、B1、横長バナー】です。

ポイント

絵のインパクトを最大化するなら大きめのポスターがおすすめ
高解像度データが必須（350dpi推奨）
印刷は高品質の大判専門店がおすすめ
大きめを選ぶなら布タペストリーは折れても跡が残らず丈夫◎

壁サークルはスペースの広さ・背面の壁を最大活用できる配置にあります。

そのため、看板としても活躍できる大きめのポスターを選ぶのが◎品質にもこだわり、イラストを全面に出した目につくポスターにしましょう。

コミケのポスターデザインの作り方

せっかくのコミケポスター、様々な情報を入れたくなりがちですが、来場者は1〜2秒で判断するため、情報を詰めすぎるのは逆効果！

デザインは「目に入る順」を意識しましょう。

コミケポスターに入れるべき情報

コミケポスターに入れるべき情報は、以下の通りです。

コミケポスターに必須の情報

サークル名
スペース番号
ジャンルや作品名、頒布内容
メインビジュアル（できれば大きく1点）
新刊の表紙 or キャッチコピーなど

また、ポスタースペースの残りにもよりますが、小さめにサークルSNSのQRコードを入れても◎

情報を入れすぎるとごちゃごちゃしやすいため、まずは雰囲気が伝わることを意識しておきましょう。

一番伝えたい部分は活動や作品の内容であることを忘れずに。

良いコミケポスターにするには

コミケでの良いポスターは「視線の流れ」と「情報の優先度」が明確なのがポイントです。

伝わるデザインにするためには、以下の点を意識しましょう。

ポイント

絵を大きく、情報は最小限にとどめる
色数はあえて絞る（メインカラー1色＋アクセント1色程度）
ごちゃつく場合は背景を白or暗色で統一する
遠くから読める文字サイズにする
コミケでは縦方向に視線が流れることから、縦構図が強い

意外に見落としてしまいがちなのが、離れてみた時のわかりやすさです。

情報を絞ろうとして小さめに記載してしまうと、本来伝えたいことが伝わらない可能性もあるため、サイズ感・文字の大きさには要注意です。

コミケのポスター印刷のポイント

コミケポスターによく使用される印刷方法、おすすめの用紙を解説します。

よく使われる印刷方法

コミケポスターによく使用される印刷方法は以下の2つです。

印刷方法	特徴
RGB印刷	特殊なインクを使用し、鮮やかで濁りのない仕上がりを実現する印刷方式。イラストの魅力を引き出してくれるため、同人誌やグッズのクオリティを底上げしてくれます。
CMYK印刷	インクの4色を混ぜ合わせる「減法混色」方式の印刷。色がやや落ち着くため、やわらかい作風のポスターに向いています。

コミケポスターにおすすめの用紙

コミケポスターにおすすめの用紙は、以下の3つです。

用紙の種類	特徴
光沢紙	鮮やかでキャラ絵が映えるのが魅力
マット紙	反射が少なく落ち着いた仕上がりになる
布ポスター	折れない＆丈夫で持ち運び最強

布ポスターにしておけば、持ち運びで折れてしまうリスクを防ぐことが可能です。

耐久性抜群で繰り返しの使用もしやすいため、今後のサークル活動の看板として用意しておくのも◎

オリジナルファクトリーでは、コミケにおすすめの布ポスター（タペストリー）を1つからオリジナルデザインで作成できます。